立川市は4月25日から、妊娠予定の女性などを対象に、無料で風疹の予防接種を実施している。
風疹の流行は全国的に広がりつつあり、国立感染症研究所によると今年の累計患者数は6月5日までで9408人に上り、昨年同時期のおよそ35倍。東京都の患者数は2470人で全国一。
風疹は妊娠初期に感染すると、赤ちゃんに難聴・心疾患・白内障などの障がいが出る恐れがある。「本来風疹は子ども対象の予防接種だが、大人の間で流行しているため、緊急で実施した事業。妊娠中の接種はできないが、先天性風しん症候群の発生を防止するために対象者の接種費用の全額を市が負担する」と同市健康推進課担当者。
接種対象は、これまで風疹に罹患(りかん)したことや、予防接種を受けたことがない市内在住の19歳以上女性で、妊娠を予定・希望している人。または妊娠している女性の夫(胎児の父親)。実施期間は2014年3月31日まで。父親は今年9月30日まで。希望者は接種前に市健康推進課(TEL 042-527-3272)に連絡が必要。
昭島市、小金井市、東大和市、武蔵村山市も無料で接種できる。