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国立のギャラリーで版画ワークショップ-イラストレーター保坂優子さん講師に

参加者の完成した作品

参加者の完成した作品

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 国立の「ガラスとギャラリー ゆりの木」(国立市東1)で8月17日、イラストレーター・ものづくり作家の保坂優子さんによる紙版画ワークショップが行われた。

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 保坂さんは、イラストレーターであり、銅版画などさまざまな作品を作りあげるものづくり作家として活躍する。以前にも紙版画でのワークショップを開いたことがあり、今回のきっかけについて、「ノートが革張りだとちょっとうれしい、それが自分だけの物であれば、さらに楽しい。版画が持つ可能性をお客さまと一緒に楽しんでみたいと思った」と話す。

 1997年に開店した同店は、ガラス作家の作品を中心に、作家作品やアジア・アフリカの雑貨などを扱う店に貸しギャラリーを併設。同ワークショップは、夏休み期間中のギャラリースペースで行われた。「紙版画で革表紙のオリジナルノートを作ろう」と題し、同店や保坂さんのブログなどで参加を呼び掛け、15人の定員はすぐに埋まった。

 「使える版画第一弾」と銘打った同ワークショップは、革の表紙に紙版画で思い思いの柄を刷り、文庫本サイズのノートに貼り、オリジナルノートを作るというもの。参加者は事前に準備していた下絵を紙に転写し作った版や保坂さんが用意していた版を使ってレイアウトし、プレス機で革に刷った。13時から始まり、休憩をとりながら17時頃まで続いた。保坂さんが日常的に使っている革道具入れも作業道具として使用し、版画を刷り込んだ革や布のバッグや小物入れなどを展示販売した。

 参加した30代女性は「以前から興味があった版画に挑戦できて、すてきな作品を作られる保坂さんに教えていただくことができて貴重な経験だった。自分だけの革のノートができてうれしい。作家さんなどいろいろな方が参加されていて楽しい集いだった」。

 60代女性は「保坂さんの作品はとても好きで、すてきな機会があってよかった。短時間でもこんな見事な作品が出来上がって驚くとともにうれしかった。最初はどういうものかわからなかったので、一度体験すると様子がわかり、また次の機会に生かしたいと思った。和気あいあいとしていて楽しかった」と振り返る。

 保坂さんは「普段絵を描かれる方もそうでない方も関係なくワクワクする素敵な版画が生まれていき、たくさんの刺激を頂いた。ワークショップではいつもたくさんの事を学び、たくさん反省もする。でもそれよりもっと多く楽しい時間を頂いた。参加してくださった皆さまやギャラリーの方々に本当に感謝している」と話す。

 「これからも版画を身近なものとして楽しんで見ていただくために、新たな企画を立てたいと考えている。ワークショップはお客さまが主役、皆さまと一緒に楽しい時間を持つ事ができたらうれしい」と意欲を見せる。

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