東京農工大科学博物館で体験型科学実験教室 「繊維」「計算機」テーマに

昨年度行われた絹の性質を学ぶ講座の様子。学生がアシスタントを務めた。

昨年度行われた絹の性質を学ぶ講座の様子。学生がアシスタントを務めた。

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 東京農工大学科学博物館(小金井市中町2)1階ロビーで8月25日・26日、子ども向け体験型科学実験教室「タイカン!ジッカン!ハクブツカン!」が開催される。

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 今回、講師を務めるのは東京農工大学の学芸員実習を受講している農工両学部の3年生から大学院生。学生が講師を務める子ども向け実験教室を開くのは今回が初めて。「学生たちそれぞれの持つ多様な実験・研究のバックグラウンドを生かした内容」になっているという。

 同大学特任助教の飯野孝浩さんは「本学にはさまざまな専門分野を持つ学生が在籍している。小中学生の理科への興味関心は学年が上がるほど下がる傾向にあるが、学生ならではの工夫を加えながら、自然科学の面白さを伝える機会となれば」と話す。

 25日は、絹、羊毛、綿などの天然繊維や合成繊維といった身近な繊維の持つ特性を解き明かしていく内容。さまざまな素材を使ったニードルフェルトの作成をはじめ、衣服の静電気で蛍光灯をともす実験や、顕微鏡での繊維の観察など、観察・実験・製作体験を通じて、各繊維の特性や由来、製品への応用について学習していく。

 26日は、さまざまな計算機の原理を学習する。映画「風立ちぬ」にも登場した「計算尺」の製作や、手回し計算機の体験を通じ、コンピューター以前の多様な計算機に迫っていく。当日製作した計算尺は、持ち帰ることができる。

 どちらも小中学校の理科自由研究に対応しており、家に持ち帰ってからも実験を継続できるよう工夫されているという。

 「理科に興味があるお子さんもあまり興味がないお子さんも、体験型の教室なのでそれぞれの興味に応じて楽しんでもらえると思う。夏休みの自由研究にもぴったりでは」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は13時~16時。対象は小中学生とその保護者。参加無料。事前申し込み不要。

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