立川の「シネマシティ」(立川市曙町2)が現在、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の「極上爆音(=極爆)上映」を行っている。
シネマシティは開館以来、映画館における「音」にこだわり続け、良質のサウンドシステムを搭載する映画館。1994年のオープン時には、「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカス監督が同作を最適な音響クオリティーで上映してもらうために作った厳しい基準を満たした劇場に与えられる「THXシアター」の認定を取得した。
2004年にオープンした「シネマ・ツー」では、日本を代表する音響家・井出祐昭さんが開発したオリジナル音響システム「kicリアルサウンド」を導入。2014年からは、「極爆」を冠した上映をスタートした。同館の「極爆」は、ベテラン音響家による綿密で徹底した音響調整と、映画館用というよりは音楽ライブ的なサウンドシステムによる「没入体感型スタイル」が特徴。「ただ音量を上げるだけでなく、爆発音、衝撃音は物理的な震動として感じられるものの、せりふや音楽はやかましいと感じさせないクリアでつやのある音に仕上げている」という。
同社企画室長の遠山武志さんは、「1997年の『スター・ウォーズ特別編』公開時は、聖地の一つとして全国からファンが集まり、『音響のシネマシティ』として映画ファンに広く知られるきっかけとなった。1999年の『エピソード1』では、公開初日に1000人を超える行列ができた。『スター・ウォーズ』は当館にとって特別なシリーズ」と振り返る。
2005年の「エピソード3」から10年ぶりの製作・公開となった同作。「あのファンファーレが高らかに鳴り響く音や、暗黒面のフォースが差し迫る様子を物理的に体感できるなど、極爆ならではの快感が得られる作品だと思う」と遠山さん。「新しい伝説の始まりは、『THX』から『kicリアルサウンド』へ進化させ、『極爆上映』という新しい体感的スタイルで、映画エンターテインメントの次元を一つ上げたいと考えている」と思いを語る。
「本作は超ビッグタイトルであり、他館も力を入れている。超大画面のIMAXや、椅子が動いたり水が飛び出したりする4DX、MX4D、立体音響のドルビーアトモスなど、あらゆる形態で上映されている。熱心なファンの方ならば、ぜひいろいろなスタイルで楽しんでいただき、その一つに『極爆』も入れていただけたら」
「これをきっかけに『映画を映画館で見るのは、スマホやテレビで見るのとは全然違う』と思ってもらえたらこんなにうれしいことはない」とも。
「極爆上映」は、aスタジオでの全上映回とbスタジオでの20時以前開始回。上映バージョンは、3D字幕、同吹替、2D字幕の3種。料金は一般=1,800円など。シネマシティズン(有料会員)は平日=1,000円、土曜・日曜・祝日=1,300円。