国立の「コートギャラリー国立」(国立市中1)で2月18日から、「第3回 IMAGINE FUKUSHIMA展」が開かれる。主催は「ウォーターマーク アーツ&クラフツ」(東2)。
同展は東日本大震災から1年後の2012年に、「自分にできることは小さいことだけど、ずっと忘れないでいるために」とチャリティーを兼ねて復興支援展を開催。
「3.11は、多くのアーティストが行動を起こし、自らの表現をあらためて見つめ直すきっかけになった」と「ウォーターマーク アーツ&クラフツ」の清水典子さん。「形を残す『作品表現』より『活動』を主な表現としてアクションし続けるアーティスト、作品そのものの強度を上げ、己や状況に向き合い、観客に訴え続けるアーティスト。その最たる活動をしている新井卓さんと開発好明さんを迎える」という。
新井卓さんはダゲレオタイプ(銀板写真)の作家。ダゲレオタイプとは170年前に生まれた古典技法で、磨き込まれ鏡となった銀の表面に直接画像を写し取る方法。「解像度は最新のデジタルカメラのはるか上をいくレベル」といわれているという。今回は「福島第一原子力発電所」の大作を中心に約15作品を展示する。
開発好明さんが取り組んでいるのはワークショップ型の作品で、南相馬市でのプロジェクト「愛銀行」。コンセプトは「あいせること、あいしたいことを貯蓄して育てていくお金を使わない日本初の新しい銀行」。活動内容の写真展示の他、18日と23日(14時~)に「愛銀行」のワークショップを開催する。参加無料。
清水さんは「多摩地区で作品を見る機会はなかなか無く、表現方法が全く異なる2人の作品を同じスペースで見ることができる。一人でも多くの方に足を運んでいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~18時(最終日は16時まで)。今月23日まで。入場無料。