都立小金井公園内の江戸東京たてもの園(小金井市桜町3)で現在、特別展「小金井の桜 春の江戸東京名所めぐり」が開催されている。
「小金井堤は玉川上水を挟み、かつては桜の木が連なる名所だった。江戸時代中期に移植され、小金井橋の上下が最も美しい景色とされた。本展では『小金井の桜』を中心に、江戸東京の桜の名所と桜にまつわる風俗を、館蔵資料を通して紹介する」と同館担当者。同展では錦絵や工芸品、絵はがき等の資料100点を、期間中入れ替えながら紹介する。
展示は、「第1章 桜の江戸名所」「第2章 桜を楽しむ」で構成。第1章では、1827年に発行された「江戸名所花暦」の中で第一の名所とうたわれた上野や隅田川のほか、飛鳥山など江戸府内各地の桜の名所と江戸近郊の小金井の桜を、絵画資料を中心に紹介する。第2章では、花見の宴を楽しむ人々の様子と、桜をデザインした暮らしの道具を紹介する。
4月23日14時30分からは担当学芸員による見どころ解説を行う。
同館担当者は「桜の季節に合わせて開催する本展をご覧いただき、うららかな春の気分を楽しむとともに、小金井の桜に一層の思いを寄せていただければ」と来場を呼び掛ける。
開園時間は9時30分~17時30分(入園は17時まで)。期間中の休園日は4月11日・18日・25日。入場料は一般400円、大学生320円、中高生200円など。5月8日まで。