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伊勢丹立川店で「アール・ブリュット展」 多摩モノ駅や画廊での展示も

玉川宗則さんの「Positive and life and denial」

玉川宗則さんの「Positive and life and denial」

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 伊勢丹立川店(立川市曙町2)で10月25日から、アート作品展「アール・ブリュット立川2017」が開かれる。

阿山隆之さんの「ハートのトラの親子」

 今年で3年目となる同展。昨年は幅広い年齢層の約5200人以上が来場した。実行委員会委員長の松嵜ゆかりさんは「企画書と原画を持ってプレゼンに伺った日を思い出す。今では多くの方に知っていただきありがたい。私たちはアール・ブリュット作品の素晴らしさを知っていただきたい一心で動いているボランティアグループ。作品情報が入ると訪ねたり、資金集めに奔走したりと手弁当で本当に頑張っていると自負している]と話す。

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 「アール・ブリュット」は、正規の美術教育を受けていない人たちが生み出す「生(き)のままの芸術」を意味するフランス語。昨年の来場者からは「実物はフライヤーよりもっと迫るものがあり、『精魂込めた』エネルギーが伝わってきて感動した」(70代)、「新しい世界を見せていただき、価値観が変わった」(20代)などの声が寄せられている。

 同店では多摩地域に在住・在勤の障がいを持つ作家50人(グループ)による69点を展示する。ポスターに作品が使われた玉川宗則さんは立川出身で、シアトルやミラノ、香港など海外でも活躍し、個展も開いている。チラシに作品が使われた阿山隆之さんは現在、東京駅のスターバックスでも作品が展示されている。

 2階のギャラリースクエアでは、今年初の試みとして7事業所から集めた織りの作品も展示する。「織りにもいろいろな表現があることを感じていただければ」と松嵜さん。

 同展に合わせ、多摩モノレールの玉川上水駅・砂川七番駅・泉体育館駅・高松駅・高幡不動駅で10月31日まで、「なみき画廊」(曙町2)では11月1日~7日にアール・ブリュット作品を展示する。「今年は会場も増え、回遊できるようにしたいという思いが実現できうれしい」と松嵜さん。同展全体で約80人による約135点(グループ)を展示する。

 松嵜さんは「言葉による表現の難しい作家の方が多い。独自な感性で表現された才能豊かな作品は、時間と空間を越えて心に訴えかけてくる。既成概念にとらわれない自由な発想、人間が本来持っている表現する喜びを五感で感じとっていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~19時(最終日は5階特別室のみ17時まで)。入場無料。今月30日まで。

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