国文学研究資料館、立川移転記念で特別展-貴重書120点展示

写真は「扇の草子」絵巻

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 4月に品川区から立川市に移転した国文学研究資料館(立川市緑町10)は5月26日から、移転記念特別展「よみがえる時-春日懐紙を中心に-」を開催する。

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 同館は、1972年に大学共同利用機関として文部省直轄の研究機関として設立。国内外に所蔵されている日本文学と関連資料の専門的な調査研究と撮影・原本による収集を行い、得られた所在・書誌を整理・保存。さまざまな方法で国内外の利用者に情報を提供している。

 今回の移転は、多極分散型国土形成促進法に基づき、東京都区部の過密解消、諸機能の過度の集中の抑制などのために、1989元年8月と1993年6月の「国の機関等移転推進連絡会議」で移転が決定。今年3月に移転した。

 同展は、「春日懐紙」を中心に館蔵する和歌、歌謡、物語、軍記などの古典の貴重書を展示。「どれも館内外のさまざまな研究活動を礎として集めた」(同館担当者)という貴重書は、およそ120点をそろえる。同展は「言祝ぎの物語」「春日懐紙と万葉集」「古典の名作」「描かれた名所」の4部で構成。「研究成果を盛り込み、日本人の『こころ』と『ことば』の世界を親しみやすく紹介している」(同)。

 「新たに立川市に移転したので、当館の紹介の意味もあり本展示を開催するに至った。ぜひ地域の方々にご覧いただきたい。また、古典作品の展示ということで、愛書家の方にもご来館いただければ」(同)とも。

 開館時間は10時~16時30分(入場は16時まで)。土曜・日曜・6月9日は休館。入場無料。同展は6月20日まで。

国文学研究資料館、品川区との「お別れ展示」-江戸時代の資料も(品川経済新聞)国文学研究資料館

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