立川市は現在、熱中症予防の声掛けの輪を広げる「立川市ひと涼み声かけプロジェクト」を実施している。
市内の店舗や公共施設など、気軽にひと休みできる場所として「ひと涼みスポット」を用意し、官民協働で熱中症予防を推進する同プロジェクト。同市では2015年度から取り組んでおり、昨年は、熱中症予防声かけプロジェクト事務局と環境省が共同で開催する「ひと涼みアワード」で「優良声かけ賞」を受賞した。
同市健康推進課の担当者は「市内に気軽に立ち寄れる場所を設けることで、暑い日でも安心して外出できる環境を整えるとともに、暑そうな方を見かけたらお互いが声を掛け合い、必要であれば中で休んでいってもらうような誰にでもできる熱中症対策を、まちぐるみで取り組めたらと思った」と話す。
4年目となる今回は、昨年から43カ所多い、市内286カ所に「ひと涼みスポット」を開設。暑さや疲れを感じたら、市内の店舗などの協力事業者233カ所と公共施設53カ所で、中に入り営業に差し支えない範囲で「ひと涼み」することができる。
目印として、同スポットとして利用できる店舗や施設にポスターを貼り出すほか、地域の「学習等供用施設」には利用できる日にのぼり旗を掲出。市内の公共施設などで、ひと涼みスポットの場所を記載した「ひと涼みスポットマップ」の配布も行う。
「協力店舗からは、夏の暑い日に安心して歩ける街として良い取り組みが広がっていると言っていただいており、年々市内に浸透していると感じる」と同担当者。「市民の方も、立川へお越しいただいた方も、気軽に利用していただければ」と呼び掛ける。
9月30日まで。「ひと涼みスポット」は同市のホームページで確認できる。