多摩モノレール・立飛駅近くの「TACHIHI BEACH(タチヒビーチ)」(立川市泉町)に7月5日、ナンを楽しむスポット「ナン派さんのカレーパーティ」が期間限定でオープンした。主催は「ジェーシー・コムサ」(渋谷区)。
同社は「デルソーレ」というブランドで「手のばしナン」などの家庭用ナンを製造・販売し、「ナン日本本格上陸50周年記念」として発足した「カレーはナン派vsライス派」プロジェクトのメンバーでもある。同プロジェクトでアンケートを実施したところ「カレーに合わせるならナン派」が多い一方で、ナン派の中でも「自宅でナンを食べたことのない人が半数近い」という結果が出ているという。
同スポットでは、料理人やカレー好きの6人が家庭用ルウを使って考案した「ナンに合うカレー」を提供。同社のナンとカレー2種類で「ナンカレーセット」(500円)として販売する(数量限定)。ナンに合うカレーのポイントとして、「濃厚」「マイルドだけど刺激的」「具が大きくない」の3つを挙げる。レシピはタレントの関根勤さん、カレー大学を卒業し「カレー伝道師」の称号を持つニッチロー’さん、料理ブロガーのかな姐(ねえ)さん、洋食の老舗「たいめいけん」の茂出木浩司さん、インド料理「ムンバイ」の黒田ポピーさん、日本料理店「日本橋ゆかり」の野永喜三夫さんが担当。特設ウェブサイトでレシピも公開している。
4日には記者発表会が開かれ、関根さんとニッチロー’さんがカレーの魅力や自分のカレーについて紹介した。関根さんは「スパイスは漢方薬で、カレーは元気が出る。家族の誰かが疲れると声を掛け合い食べに行っている」と話した。自身考案の「チキンとほうれん草のカレー」について「ほうれん草がマイルドになりカレーやチキンといい感じにまざる。見た目も楽しめポパイのように強くなれる感覚になる」とも。カレー作りも好きだというニッチロー’さんのカレーは、チーズをトッピングする「カレーアヒージョ」。「スパイシーにするなど、アレンジによっては家庭用のルウもナンに合うようになる。このカレーはつまみにもなるので、楽しんでいただければ」と呼び掛けた。
期間中、カレーを提供する専用キッチンカーのほか、巨大なナンを模したパネル「ナンの匂い発生スイッチ」、カレーフレーバーの入浴剤を活用したミストファン「カレーシャワー」、ナンの表面をプリントした「ナンモック」が置かれ、タチヒビーチ入場者が体験できる。「ナン味ラッシー」(200円)も提供する。
ゲストはこれらのサービスを興味深く体験。ニッチロー’さんは「五感でナンを味わう初めての体験で新鮮だった。ナンの匂いは体に付けたい甘い匂い」、関根さんは「ナンに全身で包まれる新しいイベントで面白い。食欲の落ちる夏にぴったり。カレーシャワーを浴びるだけでナンが進みそう。加齢臭も消してくれそう」と笑いを誘うトークを交えながら魅力を話した。
営業時間は11時~19時(タチヒビーチは10時~22時)。タチヒビーチ入場料(ワンドリンク付き)は中学生以上=300円、小学生=150円。8月31日まで。