自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「TARO’S COFFEE ROASTERY(タローズ・コーヒーロースタリー)」(立川市曙町2)が昨年末、ホットコーヒーのテークアウト販売を始めた。
立川のコーヒー専門店「タローズコーヒー」、テークアウト販売始める
独学でコーヒー焙煎を始めた店主の松村さんは2018年6月、同店をオープン。試飲してから豆を購入したいという客の要望と、「丁寧に入れた」コーヒーを飲んでほしいという思いでテークアウト販売を始めた。
世界各地のコーヒーの生豆を大型の米国産ロースターを使って焙煎し、店頭には浅いりから深いりまで約10種類のコーヒー豆が並ぶ。
「豆の種類に応じて、どこで火を強めるか、どこまで焙煎するか。一番おいしく感じられる見極めが腕の見せ所」と松村さん。コロンビアなど赤道に近く標高が高い地域は寒暖差が激しく、生豆が締まり深いり向きなど、豆により適した焙煎度が異なるという。
「家庭でご飯を炊くように、かつてヨーロッパやブラジルでは家庭でコーヒーを焙煎していた。エチオピアでは客人をもてなす儀式的な意味もあるという。とは言え、自宅で焙煎するのは煙が出るし技術的にも難しい。焙煎したてのコーヒーを提供することで、自宅でおいしいコーヒーを入れる手伝いをしたい」
販売に加え、焙煎機をシェアする「シェアロースター」も始めた。「焙煎機は若い店主には高額。シェアすることで情報交換もできる」と話す。
営業時間は11時~17時。日曜・月曜定休。