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日米の若者のヤングアメリカンズ、立川三小で英語の歌とダンスの出張授業

ヤングアメリカンズのスタッフと歌とダンスの練習をする児童たち

ヤングアメリカンズのスタッフと歌とダンスの練習をする児童たち

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 若者たちによるアウトリーチ(出張授業)教育活動を行う「ヤングアメリカンズ」が2月13日、立川市立第三小学校(立川市錦町3)で特別授業を行った。主催はNPO法人「じぶん未来クラブ」(千代田区)。

日米の若者のヤングアメリカンズ、立川三小で英語の歌とダンスの出張授業

 ヤングアメリカンズ(以下YA)は、米ロサンゼルス郊外に本部を置く米国の非営利団体。アメリカを中心に世界各地から集まる10代後半から20代の「キャスト」と呼ばれる若者たち約300人で構成されており、音楽公演と教育を2本柱として世界各国を回り活動する。

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 今年のジャパン春ツアーは約40人のキャストが1月に来日。3月末まで全国を回る予定だったが、新型コロナウィルスの影響でツアー継続が困難となり、2月27日で終了となりアメリカに帰国することとなった。同校は2月13日に開催することができ、4年生、5年生を対象に同校体育館で一日かけてワークショップを行い、最後に英語の歌やダンスが盛り込まれたショーを保護者に披露した。

 同校の内野康之校長は「他市で開催していたYAのショーを見に行った。初めは英語教育のためにいいのではないかと思っていたが、このワークショップは英語のためではなく、『自分を自由に表現する』という体験をさせるためのものだと実感。当校の児童だけでなく、日本人は体と心が硬いと感じることが多い。歌とダンスを通じて、そのような子どもたちの体と心を柔らかくし、自分を自由に表現するきっかけになれば」とワークショップ誘致の思いを語る。

 厳しいトレーニングとオーディションを勝ち抜いた、「音楽と子どもたちを心から愛する」若者たちとのワークショップ。子どもたちは、YAの中から好きなキャストを自ら選び、少人数のグループ単位で歌とダンスの指導を受けた。4、5年生の担任教諭も児童に混じりワークショップを一緒に受講。児童も教諭も初めは恥ずかしがっていたが、キャストの熱心な指導と楽しい雰囲気に押され、声や体の動きが次第に大きくなって表現していった。

 4年担任の山根昭裕教諭は「いつもは周りの目を気にするような大人しい子が自ら手を挙げて、ソロのパートに挑戦する姿や歌やダンスを元気にやっていたのを見て感動した。子どもたちの中で何かが変わったと思う。自信を持って今日の経験を生かしてもらいたい」と話す。参加した子どもたちは「踊りが楽しかった、英語は何を言っているのかわからなかったけど、ノリでできた」と笑顔を見せた。

 ワークショップ前日は、YAのキャストを同校の保護者と教員の27家庭でホームステイで受け入れた。ホームステイを自ら受け入れた5年担任の中村大地教諭は「いいきっかけになった。英語(言葉)はしゃべれないけど、言葉だけじゃないんだなと感じた」と話す。

 YAを立川に誘致した市民ボランティア団体「立川ヤングアメリカンズ」代表の田澤さんは「いつもの授業ではなかなか得られない素晴らしい体験を、立川の子どもたちにも届けたいという思いの下、市の教育委員会や地元企業に働きかけ開催にこぎ着けた。人前に出るのが苦手、歌やダンスが得意でない子でも、仲間たちと一緒に挑戦してみることで自分が変わる大きなチャンス。学校開催は市内で毎年継続していきたいが、小学校だけでなく、多感な時期な中学生にも体験してほしい。本気で子どもらと向き合うキャストや異文化と出会うことは、生涯の宝、人生の転機になるはず」と来年以降の誘致にも意欲を見せる。