3月8日の国際女性デーに合わせ、「くにたち男女平等参画ステーション」(国立市中)と「武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンター」(武蔵村山市緑が丘)で現在、関連のパネル展示が行われている。
「国際女性デー」に合わせ各界女性の名言をパネル展示 津田梅子の生涯年表も
国際女性デーは、女性の権利と政治的、経済的分野への参加を盛り立てていくため、1975年、国連が制定した記念日。
くにたち男女平等参画ステーションでは、この日に合わせ、政治家、スポーツ選手、ドラマの主人公など、さまざまなジャンルの女性の名言集と、女性高等教育の先駆者といわれる津田塾大学創始者津田梅子と、女性初、日本人初の国連難民高等弁務官緒方貞子さんの年表をウインドー展示。展示の感想など来館者がミモザを模したカードに記入したメッセージも飾っている。
館内ロビーでは、「国際女性デー・あきらめなかった女性たち」と題し、海外と比較した日本の男女格差の現状など、イラストを交え説明したパネル展を行っている。
展示物制作を担当した同ステーションスタッフ川和さんは「多くの人に国際女性デーを知ってもらいたいと、分かりやすさを心掛けて制作した。この展示を通して、性別にかかわらず、自分らしく生きることができる社会について考えるきっかけにしてほしい。諦めなかった女性やミモザメッセージから元気をもらっていただければ」と話す。
緑が丘ふれあいセンターでは同じく、女性リーダーの育成に尽力し、女性の社会参画の機会を拡大した津田梅子の生涯を追った展示と、身近な女性への感謝を黄色のメッセージカードに書き込み、ミモザに見立ててツリーに装飾する展示を行っている。
副センター長の島津さんは「当初、女性が意見すら言いづらい時代に、社会で役に立つ人材を育てていくという津田梅子の思いを、今の世にもつなげていくことが大事。新型コロナウィルスの感染拡大防止の影響で、来館者は通常時の10分の1ほどしかおらず、まだメッセージが少ないので、4月半ばまでメッセージツリーの展示を継続する。来館の際にはメッセージカードを書いてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
くにたち男女平等参画ステーションは3月末まで、武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンターは4月中旬まで。