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「春のこくベジセット」 国分寺野菜を個人宅向けに期間限定販売

「こくベジ」は300年続く国分寺の農畜産物の愛称。市内では「こくベジ」メニューを出す飲食店が多数。

「こくベジ」は300年続く国分寺の農畜産物の愛称。市内では「こくベジ」メニューを出す飲食店が多数。

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 NPO法人「めぐるまち国分寺」が、個人宅向けに「春のこくベジセット」を期間限定で販売する。

「春のこくベジセット」第一弾の様子

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 「こくベジ」は、国分寺市内の農家が販売を目的として生産した農畜産物の愛称。「こくベジプロジェクト」として、国分寺市役所・JA・農家・観光協会・商工会・飲食店・市民が主体となり、国分寺の農業と農畜産物のPR、市内の飲食店が考案した地場野菜等を使ったオリジナルメニューの考案などを行い、今年で5年目となる。

 春のこくベジセットは、小坂農園給食セット・清水農園豊作セット・こくベジ給食セットの3種類。メールで予約の上、市内の飲食店3店舗で受け取ることができる。飲食店を中心に販売を行ってきた「こくベジ」の、個人宅向けのチャレンジ企画。

 企画・広報・配達を担当するデザイナーの南部さんは「きっかけは、ある農家が休校により学校給食用の野菜が納入されずに困っていたこと。季節の新鮮な野菜を市民に届けられないかと考えた」と話す。

 企画の背景には、新型コロナウィルスの影響による、給食用野菜の余剰や飲食店からの野菜の注文減少があるが、告知では敢えて前面に出さなかったという。「確かに、給食が主な売り先となっていた農家には深刻。しかし、こんな時だからこそ、春が来たという前向きなニュースを届けたかった。季節の訪れや、地元で採れた産物で農家と地域の人が支えあう、その思いを大切にしたい」と南部さん。

 3月1日に販売を始めた第1弾はSNSでの反響も大きく完売。利用客からは、「新鮮な野菜でおいしかった」「これが国分寺で採れたんだね」「農家さんを応援しています」と喜びの声が聞けたという。「農家と飲食店以外の反響を聞けてうれしい。第2弾の反響を見て、日常的に市民に届ける仕組みも考えたい」と今後の思いを語る。

 セットの内容は、小坂農園給食セット(里芋・葉つき大根・おまけ野菜)、清水農園豊作セット(ほうれん草・ルッコラなどのサラダ菜・ニンジン)、こくベジ給食セット(ネギ・ニンジン・のらぼう菜)の3種類、全て550円(内容は変更の可能性あり)。受け取り場所は、史跡の駅おたカフェ(国分寺市西元町1)、カフェローカル(本町3)、KITCHEN HUIT(キッチン ゆいっと/富士本3)のいずれか。受取日は3月13日14時から、各店の閉店時間まで。

 申し込みは、希望のセットと受け取り場所を明記の上、メールにて( 南部さんnambu_ryota@yahoo.co.jp)。締め切りは3月11日18時まで。

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