笠井紙店(立川市柴崎町3) が運営するパッケージ専門店「パッケージプラザカサイ」が、一般客向けの売り場とは別のフロアに、テークアウト用パッケージサンプルの展示スペースを設けている。
コロナ禍の影響で飲食店のテークアウト需要が増えたため、さまざまなタイプのパッケージサンプルを展示し、ゆっくり選べる空間を確保した。同店の笠井いずみさんは「テークアウトに必要な品物が全てそろう。パッケージを手に取った時、その後のストーリーが見えてくる展示を心掛けている」と話す。「どんな容器が必要なのか相談に乗りながらアドバイスしている。オリジナルデザインのように使えてインスタ映えする、シンプルなデザインのエコタイプパッケージが売れ筋」とも。
1927(昭和2)年、新宿淀橋で紙袋専門店として創業した同店。終戦直後に立川に移転して以来、豊富な品ぞろえで、地元・立川を中心とした個店の要望に応えてきた。今回もパッケージ商品を購入した店のQRコード入りのショップカードやフードメニューを店内に展示したり、「テークアウトできる店・テークアウト準備中の店」をエリア別に掲示したりするなど、地域の飲食店を元気づける工夫を施しているという。
「厳しい状況の中、希望を失わず前向きな飲食店から勇気をお裾分けしてもらっている」と笠井さん。「テークアウトを利用したお客さまにも、おいしい料理と共にその勇気が届くことを願っている」とエールを送る。
営業時間は9時~18時(日曜・祝日は11時~14時)。月曜定休。