国立音楽大学(立川市柏町5)の学生たちが制作した武蔵村山市のPRソングが発表された。
同市と同大は2017(平成29)年度から「地域の発展と人材育成に関する包括協定」を締結し、事業に取り組んでいる。同市が2020年度に市政50周年を迎えるに当たって、両者の話し合いから同企画が生まれた。同大の授業「特別演習(学外連携)」で、2018(平成30)年度と2019年度の2年にわたって学生たちが武蔵村山市の魅力PRソングを制作する活動に取り組んだ。
学生たちは30回の授業を通して同市の歴史や実際に市内を巡るなどして市について知るほか、全国の市歌や県歌をはじめ国自慢の歌や仕事唄などについても学ぶなどして、グループに分かれて作詞作曲に取り組んだ。授業の締めくくりとして学生たちが曲を発表した際には、同市市長の藤野勝さんも駆け付けた。藤野さんは「素晴らしい歌が何曲もあり、感動した。式典での発表に向け、振りを付けるなど、より良いものにしていただけると聞いていて楽しみにしている」とコメントした。
今回、発表されたのは3曲。2018(平成30)年度に制作された12曲から選ばれた「やさし村山」(作詞・作曲=三瓶瑞枝さん、編曲 国立音楽大学やさし村山チーム)、そこで選ばれなかったものの「このまま埋もれさせるには惜しい曲」として採用された「ともに」(作詞・作曲=北見響さん)、「子どもからお年寄りまで踊れる曲」をコンセプトに2019年度に制作された「おいでよ、むさしむらやま」(作詞・作曲=音楽大学むらやまチーム)。曲はユーチューブで聴くことができるほか、楽譜はPDFで無料配布している(利用するには申請が必要)。
昨年10月に行われた市内最大の祭り「村山デエダラまつり」では、同大の学生と市内の少年少女合唱団、ストリートダンス協会の子どもたちがコラボレーションして披露された。今年11月に予定する市制施行50周年記念式典でも発表する予定。
市企画財政部秘書広報課の足達竜太さんは「国立音楽大学の皆さんには本当にすてきな曲を作っていただいた。今後は市民の皆さん全員が歌えるように、また市外の皆さんにも知っていただけるよう広くPRしていきたい」と意欲を見せる。