立川市内の飲食店を営む三事業者が4月25日から5月2日まで、ひとり親家庭に無料で弁当を提供する取り組みを行った。
一人でも多くの志を共にする人たちで活動の輪を広げたいと、仲間に呼び掛けたのは、立川市内の「焼肉酒場 すみびや」「焼肉ジンギスカン ミートパンチ」「にくの助」を展開するグッドフェローズ社長の大貫敦さん。市内の飲食店「おやひなや立川店」店主の俣本さん、「そば たかや」店主の高橋さんが賛同し、5店舗で焼き肉弁当など約400食を配布した。
大貫さんは「政府の緊急事態宣言により、僕たち飲食店はお客さまに来店いただけない厳しい状況が続いている。けれども飲食店の現場だけが厳しいのではなく、多くの農家さんなどの生産者や、食材卸さんなどが食材を抱え、みんなが苦しんでいる。そこで供給できない食材がフードロスとならないよう、少しでも買い取り、外出できないひとり親家庭のお昼として弁当を提供して喜んでもらうことで、少しでも地域貢献につながれば」と経緯を話す。
今回の取り組みは新聞や地元メディアなどにも取り上げられ、反響も大きかったという。大貫さんたちの取り組みをSNSで知った別の地域の飲食店が、同様の取り組みをした例もあった。
現在、コロナ禍により活動の場を失った市内のアーティストの、仕事の場作りとしての支援である「立川食品配達部隊」の活動にも参加している大貫さんは、生産と店と地域のための継続した支援のためにクラウドファンディングも立ち上げた。「今後も飲食やコミュニティを通じて、より多くの人達の笑顔を増やしていけたら」