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谷保天満宮・梅林の茶処で紅梅ソースを使ったメニュー 夏の定番、今年も

完熟梅を使った「紅梅ジュース」

完熟梅を使った「紅梅ジュース」

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 谷保天満宮(国立市谷保)境内の梅林内にある茶処「てんてん」で今年も、夏の風物詩となっている完熟梅の「紅梅ソース」を使ったメニューの提供が始まった。

晴天営業の茶処てんてん

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 毎年1月中旬から3月にかけて、境内の梅林に約350本の紅白梅が咲き、春の訪れを告げることで知られる谷保天満宮。同店では初夏になると梅の実を収穫し、梅の花の季節に限定販売する「紅梅ゼリー」の元となる「紅梅ソース」を仕込んでいる。その際に余ったソースを薄めたジュースを身内に出したところ、商品化してほしいという声が多数上がったため、5年ほど前から夏の定番として「紅梅ジュース」(200円)を販売しているという。

 「特に熟してオレンジ色になった果実を収穫している。太陽の下で自然に熟した実は、香り高く芳醇な味わいに仕上がる。青梅で漬けたジュースとはひと味違うおいしさ」と店主は話す。ほかにも「紅梅のかき氷」「紅梅ゼリー」(以上300円)が「さっぱりとした味わいが人気」とも。その年の収穫量によるが、ゴールデンウイークから9月いっぱい程度の提供を見込んでいる。

 「梅のメニュー以外にも、イチゴをはじめオリジナルの手作りソースをかけたかき氷が夏にはよく売れる。麹(こうじ)で仕込んだ甘酒は乳幼児から年配の方まで幅広い客層に好評なので、夏は冷たいものも用意している」とも。ほかにも学業の神様として祭られている菅原道真にちなんだ「合格ゼリー」(300)円や「自家製の和菓子のお抹茶セット」(500円)、「白玉しるこ」(400円)などの手作りメニューも提供。年間を通じてリピーター客が多いという。

 「通常は基本的に晴天の週末のみ営業だが、この春はコロナ禍の影響で外部の仕事を休んでいるため、私の癒やしを目的の一つに平日ものんびり店を開けている。梅林は密にならず、適度な散歩にちょうどよいいい」と言ういう店主。「谷保天満宮は梅の季節や行事以外にも、山藤やアジサイなど、季節ごとに見所がある。参拝の楽しみの一つとして茶処に立ち寄っていただければ」と来店客を呼び掛ける。

 営業時間は当面の間、土曜・日曜の10時30分~16時30分(月曜・水曜・金曜は早めに終了)。

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