立川税務署で12月21日、立川市内の中学生が「一日税務署長」を務めた。
一日税務署長に就任したのは、全国納税貯蓄組合連合会と国税庁の共催による「中学生の税についての作文」に応募し、立川税務署長賞を受賞した立川第二中学校3年の五十嵐美妃さんと立川第六中学校3年の小池雄真さんの2人。
作文は、全国4877校の中学校から31万3725編の応募があった。今回「立川税務署長賞」として選ばれた作品は、立川税務署管内の25校の中学校から2661編の応募があった中から、五十嵐さんは家族の介護で税金によってさまざまなサポートが受けられたことについて、小池さんはコロナ禍での税金の使われ方についての作文を、それぞれ書いて受賞したもの。
当日は、遠山金一立川税務署長から「一日税務署長」就任の委嘱状の交付を受け、たすきを掛け、名刺交換や模擬決済、署長訓示として受賞した作文の朗読を行った。併せて、確定申告に向けた広報業務として2人の音声を録音し、後日、「エフエムたちかわ」で放送する。
一日税務署長を体験した五十嵐さんは「署長室で、署長の椅子に座り、決済の文書に印を押したことが、とても貴重な体験になった」、小池さんは「今回のイベントで税の重みを感じた。これからも税について勉強し、将来しっかり納税できる人になりたい」と意欲を見せた。保護者からは「コロナ禍でさまざまなことが中止となるなか、とても貴重な体験をさせていただいた」と感想が寄せられた。
同署担当者は「コロナ禍で学校が長期間休校となり、学校再開後も大幅なカリキュラムの変更を余儀なくされるなか、多くの学校、生徒さんから作文を応募いただけたことに感謝。2人がこのイベントで感じたことを家族や友達と共有することで、皆さんにとって身近な存在である『税』への関心が高まっていけば」と期待を込める。