武蔵村山の「ひまわりガーデン武蔵村山」(武蔵村山市緑が丘)が10年目を迎え、ハイブリッドサンフラワーやロシアほか11種類のヒマワリ約10万本が見頃を迎えている。
同園は2011(平成24)年、都営村山団地建て替え事業のため空地となっていた区域への不法投棄や、土ぼこり、虫の発生などの問題を解消するために造られた。当初3.7ヘクタールの広さだったが、周辺道路の拡幅などにより昨年から規模を縮小し、現在2.4ヘクタールの敷地内に同園と駐車場が入る。
今年はコロナ禍のため出店などは行わず、花の鑑賞のための「ひまわり迷路」のほか、「『むさむら』からキュンです」をキャッチコピーに、園内に「きゅんとするスポット」を設けた。7月31日と8月1日には切り花のプレゼント、最終日の8月1日は市民手作りの灯籠を並べた「灯ろうナイト」を開く。
同園前の商店街でパン店を営む「石窯パン工房もりのこむぎ」マネジャーの深澤早百合さんは「大人の背丈より大きいヒマワリや、さまざまな種類の花が楽しめる。昨年から規模が小さくなったが、その分、花同士の間隔が狭くなり以前より迫力を感じる」と話す。「草刈り、土作り、種まき、雑草取りなど、市民の手によって丁寧に手入れされているのを毎年見てきた。その努力の成果で見事に咲いたヒマワリを、ぜひ多くの人に見てほしい」と呼び掛ける。
同市産業観光課の平野兼一さんは「開園から10年目を迎え、毎年市内市外から多くの人が訪れる。親子連れやカップルでも楽しんでいただける迷路や撮影スポットを用意しているので、今年も見頃を迎えたヒマワリを楽しんでいただければ。園内で飲み物は販売していないので、熱中症対策のため水分補給用の飲み物を持参してほしい」と話す。
開園時間は9時~17時。灯ろうナイトは17時~20時(雨天中止)。駐車場は1台300円。8月1日まで。