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小金井の「木工チャレンジ」 完売続く参加キット、最後の追加販売へ

昨年の展覧会に展示されていた作品の様子

昨年の展覧会に展示されていた作品の様子

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 小学生以下を対象とした木工作品コンテスト「夏休み木工チャレンジ」の参加キットが7月1日から販売され早々に完売していたが、7月29日、200セットを追加販売する。組み立てた木工作品は8月24日から、小金井宮地楽器ホール(小金井市本町6)で展示する。

基本キット(500円)の中身

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小金井市内の企業や団体が「木工チャレンジ実行委員会」を結成し、例年夏休みに開く同コンテスト。開催は今年で7回目。木の端材が入ったキット(500円)を購入し、それらの端材を組み合わせて自由な発想でオリジナルの木工作品を作る。

 キットは、市内のさまざまな店や事業者が協力して販売。併せて、バルーンショップでは破れたゴム風船、写真店ではフィルムケースなど、市内34の事業者が各分野の端材なども無料で提供し、キットの木工以外の材料も市内の店や事業所を回って手に入れるまちぐるみのイベントになっている。

 毎年参加者が増え、昨年は531個のキットを販売。展覧会には213点が出品され、過去最多の応募となった。今年は600個で、予備の在庫を100個準備して販売を始めたが、在庫もすぐに無くなり、順次追加キットを制作し投入してきたが、すぐに完売を繰り返していた。7月29日に最後の追加キットを200個を投入すると、計1000個の販売となる。

 木工チャレンジ実行委員長も務めるタカキ(東大和市)社長の高木聡さんは「昨年500個の販売で始めたが、結果として7月末ごろに完売し、以降参加したくてもできない子どもたちをつくってしまった。その経験から今年は在庫が残ってもいいから多めに作ろうということでスタートしたが、参加希望者が増え、それでも追いつかない状況」と話す。

 「キットは当社のプレカット工場で通常の加工機械が空く合間に生産しているため、急な増産は難しい。そのため、来年に向けて準備し始めていたものを出荷することにしたが、トータル1000個となるこれが限界。工場の生産体制の問題もあるが、展覧会に出展される作品が展示スペースに置き切れるかという問題も出てくる」と高木さん。

 木工キット代は協賛金を充当することで原価を下回る価格で子どもたちに販売しているため、出荷が増えれば増えるほど収支がマイナスになる構造も問題があるという。

 「今年大きく販売が伸びたのはコロナ禍が続いていることもあると思うが、市内小学校や子ども会の協力が定着し、小金井市観光まちおこし協会をはじめ、各協力事業者、保護者の方々が私の知らないところでも宣伝活動を行っていただいていることが想像される。今後は、子どもたちの参加希望者だけでなく、協賛事業者も増やしていき、よりまちぐるみの地域活動として認知していただけたら」と呼び掛ける。

 追加キットは、小金井市観光まちおこし協会(本町6)とリカーショップSEMBA(緑町1)で販売予定。

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