立川駅南口のラーメン店「麺屋かなで」(立川市錦町1)が7月8日で2周年を迎えた。
店名は「こだわりの素材をこだわりの調理法で奏でる」から。鶏ガラと丸鶏を炊き上げた「端麗系」の透き通ったスープに、数種類の小麦粉と全粒粉を「バランスよく」ブレンドした村上朝日製麺所(埼玉県新座市)の特注麺、「しっとりと」低温調理した豚肩ロースと鶏胸肉のチャーシューを合わせ、丼を囲むように柔らかく長い穂先メンマを載せる。
ラーメン業界で20年以上のキャリアを経て独立した店主は「原価率や効率にこだわる会社員時代は実現できなかった、素材と手間を惜しまずに常にもっとこうしたらと思いながら、納得できるラーメンを追求している」と話す。「年配の方から懐かしいと言われたり、やっぱりこれが食べたかったと言われたり、はしょらずに作ることが伝わっていると感じる」とも。
メニューは、「鶏の中華そば」「鶏塩そば」「鶏油そば」(以上780円)、「ワンタン麺 醤油(しょうゆ)・塩味」「つけ麺」(以上880円)、「スパイシーまぜそば」(1,000円)、「奥久慈鶏TKG」「鶏丼」(以上350円)、「クリームソーダ」(450円)など。
場所は、立川通り沿いの六叉路、「日航ホテル日航東京 立川」向いに位置する三角州のような立地。「開店直後、お客さんから再三『頑張って』と言われ不思議に思って聞いたところ、ラーメン屋が頻繁に変わる『鬼門の地』と呼ばれていると知った」という。「やばいなと思ったが、うまいものを出すしかないと頑張ってきた。今ではファンも増え、SNSでも当初は鬼門の地をネタにした投稿が多かったが、今は味についてのコメントや、久々に生き残れる店ができたなどの声も上がるようになった」
コロナ対策にも気を配り、空気清浄機と各席にパーティションと消毒液を設置、感染源を増やさないためワンオペ体制で臨む。「接客も一杯のラーメンも、お客さんとの接点は1回だけと思いながら大切にしている。地域に喜ばれる店を目指して10年は頑張っていきたいので、応援していただければ」と来店を呼び掛ける。
緊急事態宣言中の営業時間は11時~15時、18時~20時(平常時は23時まで)。月曜定休。