立川の洋菓子店「エミリー・フローゲ」(立川市曙町1)が10月22日、同店のアトリエ(工場)でできたての焼き菓子を販売する。
立川駅北口近くの住宅街の一角にあるアトリエは、店と別の場所にあるためあまり知られていなかったが、今年の5月に初めて工場直売を行い、大勢の人たちが訪れ「知られる機会」になったという。工場直売は、今回で4回目となるが、本年度は最後の販売となる。
今回販売する商品は、「マロンパイ」の1種類のみ。2個セット1箱1,000円で、150セット限定販売(1人3箱まで)。
パティシエの佐野卓也さんは「焼き菓子がおいしいのは、焼きたて、できたてが一番。販売時間ギリギリにでき上がるあがるように仕上げるので、店では味わえないできたてのおいしさをぜひ味わってほしい」と呼び掛ける。
東京都多摩洋菓子協会でフランス菓子古典研究部に所属し、フランスの古文書を読み解いてお菓子を開発するなど、フランス菓子の古典技術とオリジナルの技術を融合した洋菓子の研究などにも力を入れている佐野さん。
今回販売するマロンパイは、店では販売していない工場直売のオリジナル商品。佐野さんが、工場直売のために開発した限定品となる。「粉糖をかけてオーブンで焼きこむことでキャラメリゼして香ばしさを出した」パイ生地に、カスタードクリームをサンドしフランス産のマロンクリームを搾り、栗の甘露煮をのせて仕上げたマロンパイ。
「工場直売だからこそできたてを食べてもらえるので、おいしいパイ生地にこだわって開発した。パイはキャラメリゼすることで苦みが生まれ、クリームの甘味の中にパイの苦みがアクセントになり味の輪郭を出した。焼きたてパイのサクサクと作りたてのカスタードクリームの相性の良さで、マロンパイの秋らしさを味わっていただきたい。工場直売は、今年度最後となるので、ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
13時50分から商品引換券を販売し、14時から引き渡す。売り切れ次第終了。
次回は来年5月以降を予定。