武蔵村山市で1月17日より、乳幼児を育児中の家庭のための「家事育児支援サポーター養成講座」が開かれる。主催は武蔵村山市子ども家庭部子ども子育て支援課「家事育児サポーター研修事業」。
家事育児支援サポーターとは、乳幼児期の子どもを育てる家庭を訪問し、簡単な家事や子どもの世話を手伝う支援者のこと。武蔵村山市では、子育て支援として産後3カ月以内の該当者を対象に同サポーターを派遣しており、当講座を受講しサポーター登録すると、市からの仕事を受けることができる。
同サポ―ターは、家事支援として、食事の支度・片付け、住居等の掃除・整理整頓、洗濯、食材・生活必需品の買い物などを行い、育児支援として、赤ちゃんの沐浴(もくよく)補助やおむつ交換、健康診断の付き添い、育児アドバイスなどを行う。
それらの知識・技能を備えるために、子どもの発達や保育原理、救急救命講習、多胎児支援、掃除・整理整頓・洗濯・食事など全11講座とフォローアップ研修の回の講座を実施。現役の保育士・看護師・児童発達支援管理責任者・家事育児サポーターらが講師を務め、欠席時は後日ビデオ受講も。先着で託児に対応し、近隣市民も受講できる。
同講座は昨年1月と9月にも開講し、今回で3回目となる。毎回30人近くが受講し、現在は保育園勤務、家事育児サポーター、保育スタッフ、ファミリーサポーターとして活躍している。
前回の参加者のアンケートでは「『社会に踏み出す一歩』。本当にこの言葉にピッタリの講座だった。子育ての経験と、約20年前位の社会経験を思い出し生かしていければ」などの声が寄せられたという。
運営責任者の與那嶺(よなみね)真理子さんは「カリキュラムは、自信をもって『家事育児支援サポーター』ができるように、段階を踏んだ充実の内容。『何かチャレンジしてみたい』『地元で仕事してみたい』という方に、私生活や子育てにも役立ち、地元での仕事にもつながる同講座を受講いただければ。ボランティアではなく仕事として、自身の子育て経験を生かして自分のすき間時間に働きたい、社会復帰したいけど不安という方の背中を押すきっかけになれば」と受講を呼び掛ける。