デジタルハリウッド(千代田区)が運営するウェブと動画の専門スクール「デジタルハリウッドSTUDIO立川」(立川市曙町2)が4月1日、立川駅北口に開校する。現在、1期生を募集している。

「デジタルハリウッドSTUDIO立川」内観イメージ

　「デジタルハリウッドSTUDIO」は、ウェブデザイン・CGアニメ・ゲーム・動画制作・グラフィックデザインをオリジナルの動画教材を使って学ぶ同社のブランド。受講者は好きな時間に、同校舎や自宅で教材を使いながら実践的に学んだり、課題に取り組んだりするほか、分からないところは常駐する講師にその場で質問することができる。卒業後は就業サポートや、フリーランスへの仕事紹介なども行う。

　各クラスの受講者は10人程度と少人数で、Slack(スラック)を使ったクラスメート同士の情報交換や、講師を通じた交流など「クリエイター同士の横のつながりを大切にしたい」と話すのは同社広報の山本隆三さん。「独学だけだと難しい課題制作に向けて、受講者同士で励まし合ったり、卒業後も相談したり仕事を回しあったりと業界仲間を育む場にもなっている」とも。

　全国に30校以上ある校舎のうち、立川校は全国で7校目の直営校となる。立川に開校する理由として「中央線沿線に本校のあるお茶の水から新宿、吉祥寺と少しずつ西に拠点を展開してきた。かつては美大生や芸術系の学生が学んでいたウェブデザインやCGも、現在は多くの大学生が学ぶようになり、大学生のハブである立川を選んだ。併せて、主婦層にも注目している」と山本さん。「ウェブ系は在宅で仕事もしやすいため学ぶ主婦も多く、子育て世代が多く住む広域立川圏にニーズがあるという意味でも、長年注目していた」と話す。

　山本さん自身も5年前から立川に住んでおり、「将来的には地元の企業とも連携するなど、より立川らしさのある教室を目指し、地元に貢献していきたい。新宿や吉祥寺など拠点をまたいだ使い方もできるので、学生だけでなく主婦の方など、気軽にオンライン説明会に参加していただければ」と呼び掛ける。

　立川のウェブ制作会社エーウイング(曙町)の門脇社長は「立川を中心とした多摩エリアには、クリエーティブな力がもっともっと必要になってくると感じている。多摩地域を盛り上げるクリエーターとの出会いが増えていけば」と期待を込める。