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コオロギ20匹分のプロテイン・クッキーバー 国立のフードテック会社が開発

コオロギ20匹分のプロテイン・クッキーバー

コオロギ20匹分のプロテイン・クッキーバー

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 国立のフードテック会社「INSTOCK(インストック)」(国立市東1)が2月21日、1本に20匹分のコオロギパウダーを使ったプロテイン・クッキーバーを発売した。

コオロギパウダーとプロテイン・クッキーバー

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 昨今、世界人口の増加で将来予想される食料危機を見据え、高タンパクなど栄養価に優れ、牛、豚、鶏肉よりも環境負荷が少ない「昆虫食」が注目されている。同商品は、1本(20グラム)に20匹分のコオロギパウダーを配合し、約2.9グラムのタンパク質を含むクッキーバーに仕上げた。大豆タンパクは使わずコオロギのみをタンパク質の主原料とした。

 社長の藤田雄介さんは「元々虫はかなり苦手だったが、昨春、無理やり薦められて試食したコオロギパウダーが意外とおいしいことに衝撃を受けた。味は魚粉のような感じでお菓子には向いていない味だったが、タンパク質がとても豊富に含まれている食材であることから、プロテイン食品にしたいという気持ちが強く湧いてきた。そして、昆虫食を一部の愛好家だけでなく多くの人に普及させるためには、おいしく食べやすい食品として開発することが必要と考えた」という。

 日本の全ての都道府県と海外100都市以上の郷土料理を食べ歩き、自称「スイーツ男子」でもある藤田さんは、原材料の配合を0.1グラム単位で変えながら40回以上テストを繰り返し、約半年間の開発期間を経て、コオロギの持つ独特の臭みを消すことに成功。大豆タンパクを使わず、コオロギパウダーだけがタンパク質の主原料となるプロテイン・クッキーバーを開発した。

 砂糖はほぼ不使用、アルゼンチン産蜂蜜の自然な甘さと発酵バター、オレンジの風味とカシューナッツが、コオロギの独特のクセを打ち消し、香ばしく甘さのあるクッキーに仕上げた。

 藤田さんは「最近、昆虫食が世の中で少しずつ関心を持たれるようになっているが、見た目の気持ち悪さや味の問題がまだまだ課題として残っている。当製品はコオロギのパウダーを使っているので見た目の問題はない。味も改良を続けることでコオロギの嫌な感じの味わいをおいしく生まれ変わらせることに成功し、とてもおいしいプロティンクッキーに仕上げることができた。ぜひ一度お試しいただければ」と呼び掛ける。

 価格は1箱(20グラム×2本)540円。同社オンラインショップで扱う。

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