国分寺市のプロモーション動画2本が4月1日、ユーチューブで配信された。
国分寺市と地域活性化包括連携協定を締結する「学校法人田中育英会 総合学院テクノスカレッジ」(小金井市前原5)が市の委託事業として製作した動画で、監督はじめ製作スタッフは同校の映像メディア学科の生徒。市の若手職員で構成する「まちの魅力拡大推進プロジェクトチーム」のメンバーも企画段階から加わり、官民が連携して約1年で完成した。
動画は、地域魅力PR編「東京の重心で、愛をさけぶ」(監督 秋本陽依さん)、移住定住編「宇宙人でも住みやすいまち 国分寺」(脚本・編集・監督 小橋寛太さん)の2本。
「東京の重心で、愛を叫ぶ」は、一目ぼれした男性が自らのPRも兼ねた市内デートを計画し、恋愛成就に向け奮闘する姿を描く。財団法人日本数学検定協会が「東京のへそ(重心)」と算出した「富士本90度公園」(国分寺市富士本3)のほか、お鷹の道、清水農園、JA東京むさし 国分寺ファーマーズ・マーケット、おたカフェなどが登場する。「宇宙人でも住みやすいまち国分寺」は、国分寺に緊急着陸した宇宙人家族が地球人家族と出会い街の魅力に触れていく。
製作は昨年5月、生徒らが市内の各所を訪れ、街を知るところから始めた。ロケハンを基に27人の生徒が1人1案ずつ企画書を作成し、市の職員にプレゼンを行い、プロジェクトチームが精査して絞った2案に生徒全員で取り組んだ。
プロジェクトチーム事務局の政策部市政戦略室・岩田健司さんは「10代を中心とした生徒の若く、新鮮な意見や斬新なアイデアに驚かされた。動画は2つに絞らざるを得なかったが27本の企画の中には、ぜひ動画にしたい企画がいっぱいあった。生徒との協業での動画製作はチャレンジであり、刺激を受けた1年だった」と話す。
岩田さんは「自治体の動画は堅苦しいイメージがあるが、若い視点を生かした素晴らしい作品ができたと思う。多くの人に見てもらい、国分寺市の魅力を感じてもらえれば」と呼びかける。