国営昭和記念公園(立川市緑町)が4月8日、1983(昭和58)年の開園からの累計来園者数が1億人を達成した。
同園は、昭和天皇在位50年記念事業の一環として、立川飛行場跡地に建設された総面積180ヘクタールにおよぶ国営公園。2020年3月末から感染拡大防止のため度々休園を余儀なくされたが、今年は3年ぶりに満開の桜を公開。以後、チューリップ、ネモフィラと開花リレーが続き来園者が増加、この週末も多くの人が訪れた。都内だけでなく、神奈川や埼玉からの来園者も多いという。
コロナ禍ということもあり、記録達成のセレモニーは行わず、1億人を記念する写真スポットを設置し、来園者にはオリジナルパッケージの花の種を限定で進呈する。企画マネジャーの峰岸さんは「ささやかなお祝いではあるが、来園してくれた多くの人々と喜びを分かち合いたい」と話す。主要ゲートには寄せ書きノートが設置され、「いつもきれいに手入れしてくれてありがとう」「お花がいっぱいで楽しい」などのメッセージが寄せられている。
峰岸さんは「この週末は晴天にも恵まれ、1億人達成の記念に花を添えるようチューリップが満開となり、多くの方々が来園した。1億人という節目の日を迎えるに当たり、来場してくれたお客さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、ここを通過点として、皆さまに愛される公園運営に努めていきたい」と意気込む。
5月28日から園内の花みどり文化センターで開く「一億人記念展示」では、同園の成り立ちから現在までを展示する。