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LGBTやそうかもしれない若者の居場所「にじーず」 国立で多摩エリア初開催

にじーず多摩「LGBTユースの居場所(多摩)」が国立で初開催

にじーず多摩「LGBTユースの居場所(多摩)」が国立で初開催

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 LGBTなど性的少数者やそうかもしれないと感じている子どもと若者を対象にしたオープンデー「LGBTユースの居場所(多摩)」が5月29日、「国立駅前くにたち・こくぶんじ市民プラザ」(国立市北1)で開かれる。運営は一般社団法人「にじーず」。

にじーず多摩「LGBTユースの居場所(多摩)」チラシ

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 対象年齢は10代~23歳。スタッフや他の参加者と話したり、ゲームをしたり、絵を描いたりのんびり過ごすことができる。「同世代のLGBTの友達が欲しい」「同じセクシュアリティーの人と話してみたい」「のんびりしたい」など参加の理由は問わない。

 「にじーず」は、自身もトランスジェンダーの遠藤まめたさんが代表を務め、同オープンデーを定期開催している。2016(平成28)年8月に任意団体として東京で発足し、「LGBTの子ども・若者が安心して思春期をサバイバルできるつながりを作ること」をミッションに、北海道、長野、新潟、埼玉、表参道など全国に拠点を増やしてきた。

 多摩地域では今回が初開催。国立市のほか、呼びかけに賛同した清瀬、国分寺、多摩、東村山、日野、府中、武蔵村山の各市でも今後、月に1回開催する。幹事を務める国立市市長室の担当者は「LGBTの交流の場を去年からスタートしたが、若者の参加者が少なく、にじーずの取り組みに注目した」と話す。「同じ学校の同級生とバッティングすることを懸念する参加者を配慮し、他市にも呼びかけた」とも。

 東京都市長会の「市町村共同事業助成制度」を活用し、「にじーず」としては初の行政との連携開催となる。市の担当者は「行政が入ることで、当事者や保護者の安心感にもつながるのでは」と期待を込める。

 「当事者同士で知り合う機会が少ない若者も、こういう場を作ることで、自分の思いや悩みを分かり合える人と出会い解決できることもある。当事者同士が安心して出会える場所を継続していきたい」と参加を呼びかける。

 開催時間は13時~17時。参加無料。要事前申し込み。大人や勉強目的の非当事者の参加は不可。

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