国分寺市内の飲食店36店舗で7月8日から、市内で採れたトマトを使ったメニューを提供する「トマトフェスタ」が始まる。
同市では、市内農家が生産する「こくベジ」の地産池消の推進と来店者増加による地域活性化の促進を目指し、「国分寺300年野菜 こくベジプロジェクト」として多くのイベントなどを展開。同イベントはコロナ禍で中止となっていたが3年ぶりの開催となる。
市内農家が朝採った新鮮な完熟トマトを、「こくベジ便」で注文が入った市内飲食店に届け、そのトマトを使った期間限定の特別メニューを提供する。参加店舗でトマト料理を食べた人に先着順で「トマトたべましたバッジ(数量限定)」を配布するなど、店舗巡りを促進し、農家・飲食店・消費者をつなげる役割を果たす。
市内農家の国分寺中村農園の代表で、こくベジプロジェクト推進連絡会の中村克之会長は「農家は出荷すると自分で作った野菜がどのように使われているかを知る機会があまりない。当イベントは消費者の皆さんにこくベジ野菜をPRするだけでなく、農家である自分も店に足を運んで実際に食べるきっかけになったので、農家が飲食店とつながる良い機会にもなっている」と話す。
参加店のドーナツ店「レオーネ・ドーナツ」(本町2)では、トマトを練り込んだ生地にパルメザンチーズの塩気が効いたドーナツで朝食や酒のつまみにも合う「トマトとチーズのドーナツ」(250円)を提供する。焼き肉店「京城苑」(本町2)では、角切りの果肉のトマトを半分程度入れた甘酸っぱくてすっきりとした味の「トマトのダブルサワー」(660円)、ノンアルドリンク(550円)も用意。食堂の「大人の食堂 シロボシ」では、こくベジトマトを熟成させた牛肉と一緒に12時間煮込んだミートソースで「熟成黒毛和牛ミートソースパスタ」(980円)を提供する。
中村さんは「真っ赤になって完熟した味の濃いトマトを朝収穫し、『こくベジ便』にのせて飲食店に届ける。それをプロがその日のうちに調理し提供するので、飲食店で味わってもらい、国分寺産のトマトの新しい魅力に気付いて感じてもらいたい」と参加を呼びかける。
7月18日まで。