華道家の勅使河原蒼風と中川幸夫の展覧会「花と狂う」が3月4日、国分寺の画廊「丘の上APT/兒嶋画廊」(国分寺市泉町1、TEL 042-207-7918)で始まった。
勅使河原はいけばな草月流の創始者で、生け花の他にも立体、絵画、書などの創作活動に励んだ。一方、中川は前衛華道家として、書、ガラス、絵画など多岐にわたる創作活動を行い、さらに写真を学び、自らの生け花を撮影した。同展では、勅使河原の彫刻や書、中川のガラス作品や写真など約50点を展示する。
同画廊の兒嶋俊郎さんは「2017(平成29)年から開いてきた『縄文シャワー展示室展』の延長として、自然と人間の共生とリスペクトに命を懸けた2人の行動の軌跡を『花と狂う』という言葉で表現したかった」と話す。
さらに「2人の作家が生けた生の花を今、私たちは見ることができない。写真などで追想することも一つだが、本人たちがじかに手を下した書、彫刻やガラス作品を直視することによって作家の息遣いを感じていただければ」と来場を呼びかける。
営業時間は12時~18時。月曜定休。無料。今月26日まで。