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立川のPLAY! MUSEUMで谷川俊太郎さんの展覧会 原画や映像・朗読など

「おならうた」の「おならドーム」の前で話すminnaの2人

「おならうた」の「おならドーム」の前で話すminnaの2人

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 詩人の谷川俊太郎さんの絵本を題材にした展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が4月12日、立川の「PLAY! MUSEUM」(立川市緑町3)で始まった。

詩人の谷川俊太郎さん

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 谷川さんは1960年代から現在に至るまで、さまざまな絵描きや写真家と組みながら200冊ほどの絵本を作ってきた。同展では約20冊の絵本を取り上げて、原画をはじめ、8人のクリエーターが同展に向けて制作した映像、朗読、インスタレーション作品などを展示する。

 参加したのは、アートディレクターの柿木原政広さん、映像作家の坂井治さん、アートディレクターでデザイナーのminnaさん、映像作家の新井風愉さん、講談師の神田京子さん、建築家の張替那麻さん、映像作家の岡本香音さん、写真家の田附勝さん。他に、キュレーターの林綾野さん、アートディレクターの有山達也さん、建築家の手塚貴晴さんがキュレーション、アートディレクション、空間構成を担当した。

 11日に開かれた内覧会で、関係者がそれぞれの作品の紹介や思いを話した。同館プロデューサーの草刈大介さんは「谷川さんは絵と言葉に親しみを持ってほしいと考える当館の、ある意味理想の方。いろいろなことに取り組まれている谷川さんのバラエティーを表現する言葉として『百貨展』とつけた」と話した。各作家が自分の作品の前で、そこに込めた思いや感想などを紹介するギャラリートークも行われた。

 展示の前半にはminnaが担当した「おならうた」の「おならドーム」があり、ドーム内に原画を展示する。神田さんの朗読が流れる写真絵本「なおみ」の展示を過ぎると広い展示室があり、同展のために制作された写真絵本「すきのあいうえお」を大きなスクリーンで上映。写真は「あられ」「いるか」など谷川さんが好きなものを五十音順に記し、それらを田附さんが日本各地で撮影した。谷川さんの朗読が流れ、岡本さんの制作した映像が流れる「もこ もこもこ」の部屋もある。

 同展に向け、谷川さんは「(前略)できそうなジャンルには進んで手を出してきました。その中で最も自分に向いてると思ったのが絵本でした。(中略)ぼくの場合絵本は独りでは創れない、常に他のアーティストとの共作になりますから、そこも思いがけない自分を発見するきっかけになりました」と言葉を寄せる。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入館料は、一般=1,800円、大学生=1,200円、高校生=1,000円、中・小学生=600円(立川市在住・在学者割引あり)、未就学児無料。7月9日まで。

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