立川駅南口の「氷と夜パフェ 卯月茶屋(うづきぢゃや)」(立川市柴崎町3)が7月29日、オープンから3カ月を迎える。
創作かき氷と、週末夜にはパフェを提供する同店。立川商工会議所が管理運営する「チャレンジショップ コラボ」1階に開店すると、連日の暑さもあり今では行列ができるほどの人気店となっている。
店主の高橋優夏さんは「メニューは日替わり。純氷を使って、削り方と温度にこだわったフワフワのかき氷に、手作りのシロップや生クリーム、こぼれるほどのフルーツを使ったオリジナルレシピが特徴」と話す。「メロンや桃などの新鮮なフルーツを祖母が営む青果店が吟味して市場から仕入れるため、毎日メニューが変わる」とも。
2月までは主婦の傍ら、友人とマフィンなど焼き菓子をマルシェなどで販売していた優夏さん。「人生のやることリスト」に入っていたという飲食店経営を実現するため、友人と焼き菓子店を出店を目指し「コラボ」に応募し選考を通過するも、友人が事情により協働を断念。諦めようとしていたところ、夫の洸太さんが「滅多にないチャンスだから」と協力を申し出たという。
優夏さんは立川生まれ、立川育ち。焼き菓子に変わる看板メニューを考えるなか「特技の料理とお菓子作りが生かせて、立川にない店は何だろうと考えた。夜も立ち寄れる、自分の好きなスイーツ専門のカフェに決めた」と振り返る。
メニューは、「生桃ゴルゴンゾーラハニー」(1,600円)、「生メロンミルク」(1,400円)、「焼き芋ミルク」「ずんだと黒蜜きな粉」(1,300円)、「宇治金時白玉」(1,100円)など。(メニューは日替わり)
カウンターや椅子、ショーケースは洸太さんの手作り。一本の鉄と板から2週間、ほぼ徹夜で作り上げたという。「オープン前日まで溶接の火花が散っていた。初めての店づくりでリミットもあり、夫婦で行き詰ることもあったが、周りの人にたくさん助けられた」と笑顔を見せる。
オープンして3カ月。「初めての飲食店経営で、慣れずにお客さんを待たせてしまうことも多いが、お客さんからの『おいしかった』という声が励みになっている」と優夏さん。「今後は、冬に向けてパフェや軽食メニューにも力を入れていきたい。比較的お待たせしないのは15時ごろ。テイクアウトも始めるので活用いただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は、日曜~木曜=11時~19時、金曜・土曜=12時~17時・19時~23時。