見る・遊ぶ

陶芸家・鹿児島睦さん、立川で初の大規模展 新作の器200点展示

展示エリア「ばんごはん」の様子

展示エリア「ばんごはん」の様子

  • 6

  •  

 陶芸家でアーティストの鹿児島睦(まこと)さんの展覧会「鹿児島睦 まいにち」展が10月7日、立川の「PLAY! MUSEUM」(立川市緑町3)で始まった。

内覧会で思いを話す鹿児島睦さん

[広告]

 鹿児島さんは福岡市内に拠点を構え、動物や植物をモチーフにした陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集めている。同展では、同展のために作られた新作の器約200点をはじめ、国内外のブランドとコラボレーションした商品や作品約100点を展示。鹿児島さんに密着した映像や愛蔵品、作家の梨木香歩さんの文と共に鑑賞するエリアも設ける。同展は鹿児島さん初の大規模な展覧会で、今年6月に市立伊丹ミュージアム(兵庫県伊丹市)で始まり、同館の会期後、静岡県の佐野美術館、福岡県立美術館を巡回する。

 6日に開かれた内覧会では、鹿児島さんをはじめ、会場デザインを担当したTANKの柴田祐希さん、アートディレクションを担当した白い立体の吉田昌平さん、同館プロデューサーの草刈大介さんによるギャラリートークが開かれた。展示構成が「あさごはん・ひるごはん・ばんごはん」に分けられていることについて、鹿児島さんは「器は道具なので、私の思いやストーリーを込めると邪魔になる。普段できるだけ自分の気持ちや感情をなくして、皿の形の中にデザインを落とし込むことに専念しているので、カテゴリー分けは新鮮で面白かった。多分、人それぞれ全く違うしつらえになるのではないかと展示を通じて感じた」と話した。

 同日、ライブペインティングも披露。1時間30分にわたって会場入り口の壁に貼られた大きな紙に、ピンク色の絵の具で動物や花などを描き上げた。

 同展について、鹿児島さんは「皆さん、自分の力を出し惜しみせず出していて、一つの展示や空間に対してすごくストーリーがある。器だけでなくて、どうしてこの空間がこうして成り立っているのかというのを見ていただけたらすごく楽しいと思う。『鹿児島睦となかまたち展』だと思っているので、細かいところまで見ていただければ」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。入館料は、一般=1,800円、大学生=1,200円、高校生=1,000円、中・小学生=600円(立川市在住・在学者割引あり)、未就学児無料。2024年1月8日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース