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パレスホテル立川、12月末で閉館 29年の歴史に幕

パレスホテル立川外観

パレスホテル立川外観

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 パレスホテル立川(立川市曙町2)が12月31日で営業を終了し、29年の歴史に幕を閉じる。

同ホテルスタッフの商品開発チームが開発した、立川産蜂蜜を使ったロールケーキ「立川ロール」

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 2024年で30年の賃貸借契約が終了するとともに、施設の老朽化で設備投資に莫大な費用がかかることや、コロナ禍の影響などの経営環境を考慮し閉鎖を決断。跡地は三菱地所レジデンスが購入し、活用方法については検討しているという。

 同ホテルはパレスホテル東京の姉妹ホテルで、1994(平成6)年10月に開業。238の客室と16人~1500人を収容できる大きさの異なる13の宴会場、レストランやカフェ、バーを備え、宿泊から飲食、結婚式や会議、宴会まで幅広く、多摩地域の人を中心に利用されてきた。併せて、西武ドームが近いことからプロ野球球団の定宿とも知られ、多くの野球選手の思い出の地ともなっている。

 立川産の食材をレストランメニューに積極的に活用したり、地域の小中学校の職業体験を受け入れたりするなど、地域密着型のコミュニティーホテルとして展開してきた同ホテル。社内スタッフによる商品開発チームが開発した、立川産蜂蜜を使ったロールケーキ「立川ロール」は立川市の土産物としても愛されてきた。

 金松誠司総支配人は「ここ1、2カ月、ロビーやホテルの外観の写真を撮りに来る人が多くいらっしゃる。先日いらっしゃった夫婦は、開業して1カ月後に結婚式を挙げた記念の場所だと名残惜しんでいた。地元の皆さまに愛され、根付いていたといううれしい気持ちと、閉鎖してしまう申し訳ないという2つの感情で複雑な思い。今までありがとうございました」と感謝の言葉を述べる。

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