立川産の農作物「立川印」を楽しむイベント「立川印とれたてラリー」が6月21日、同市内の飲食店で始まる。主催は野菜卸「エマリコくにたち」(国立市中1)。
「立川印」は、同市内の農業団体が中心となりブランド化した立川産の農作物。市内産の野菜を使いたいが物流面で実現が難しいという飲食店主の声に応えて企画したという。ラリーでは、参加店が提供する立川印を使った限定メニューを食べた人にシールを進呈。ディナーが中心で、一部の店はランチを用意する。参加店は同市錦町エリアが中心の11店。期間中、シールを2枚以上集めた人を対象に同メニューを割引価格で提供する。
市内30軒以上の農家と取引があるという同社社長の菱沼勇介さんは「今回は物流の実験も兼ねており、錦町一丁目に集荷拠点を設け、参加店に農作物を取りに来てもらうことにした。今後も同様の実験を重ね、いずれは立川駅南口エリアに年間を通して新鮮な『立川印』を届けられるようにしたい」と話す。
参加店と提供メニューの一部は以下の通り。居酒屋「佐藤(JAPANESE CUISINE SATOH、ジャパニーズ・キュイジーヌ・サトウ)」=立川印きたあかりと立川野菜のコロッケ、イタリアンレストラン「ラ・モーラ」=立川印のカプレーゼ、日本酒バル「NEO JAPANESE STANDARD(ネオ・ジャパニーズ・スタンダード)」=トウモロコシの唐揚げ、小笠原諸島アンテナショップ「島想食堂」=立川印野菜の揚げ浸し。
菱沼さんは「江戸時代から続く立川の農家はかなり技術が高く、都心の百貨店でも品質への評価が高い。当イベントをきっかけに『立川印』を知り、食べて、楽しんでほしい。参加店は個人経営が多いので、行ったことのない店にも足を運んでもらえれば」と呼びかける。
6月30日まで。