多摩動物公園(日野市程久保)が12月上旬より昆虫生態園の観覧通路で「オオゴマダラのさなぎツリー」の展示を始め、話題を呼んでいる。
オオゴマダラは沖縄などに生息する日本最大級のチョウ。オオゴマダラのさなぎはまるで金でできたように見え、実際の手触りもツルツルしている。クリスマスを間近に控え、オオゴマダラのさなぎを十数個取り付け、ツリー状にあしらったものを作成。幼虫のときに脱走し思わぬところでさなぎになってしまった個体や、さなぎを支える糸が弱くちょっとした刺激で落下してしまった個体などを使用している。「特に子どもたちに評判で、不思議そうに見ている。普通のさなぎとは違う形状なので、大人でも立ち止まってじっくり観察している人が多い」(同園教育普及係の片田さん)という。
片田さんは「毎年好評のツリーで、その年ごとに飾り付けなども変化させているので、楽しみにしている人も多い。虫が苦手な人も多いので、このツリーをきっかけに昆虫に興味関心をもっていただければ」と話す。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。水曜閉園。展示は今月23日まで。