「卒業課題発表会」が11月15日、国際製菓専門学校(立川市曙町1)開かれた。主催は同校。
専門家や地域の有識者を集めて毎年、製菓総合専門士科の学生の優秀作品の発表会と審査を行っている同校。今年のテーマは「地産地消」。立川産の野菜や果物を使った商品を開発した。今年の優秀作品は、トマトを使ったタルト「タルトマト」、クッキー「ほうれん草の黒こしょう」、パン「にんじんエピ」「しあわせのブロッコリーパン」、ブルーベリーを使ったシュークリーム「Coco myrtille(ココミルティール)」、ニンジンを使った「キャロットきなこロール」の6作品。当日は、立川市産業振興課の職員や立川市の農業生産者、洋菓子店の店主などの審査員が学生のプレゼンを聞いて試食し、投票によって最優秀作品を決めた。
最優秀作品は「Coco myrtille」。ブルーベリーとココナツを組み合わせたクリームが評価された。上位6作品全てを12月6日に同校1階カフェで開催する販売会で販売する。13時販売開始。
最優秀作品レシピ考案者で2年生の嶋田琴夏さんは「選ばれる自信はあった。満足のいく物を作れ食べてもらえることができた。クリームの配合には特に気を付けて試作した。ブルーベリーとココナツを組み合わせたクリームは初めて食べる人が多いと思う。自信作を食べてもらいたい」と話す。
同校の田中亮一校長は「自由な発想の下とはいえ、地産地消というテーマで使わなければいけない物、原価が決まっている、売れなければいけない、利益を出さなければいけないと、いろいろ制約がある中で仕上げた作品。上位6作品はどれも僅差だった。販売会に買いに来てもらえれば」と呼びかける。