「一橋大学兼松講堂レジデントオーケストラ」が誕生-10月に初の演奏会

協定書の調印を終え握手する杉山学長(右)と宮城氏(左)

協定書の調印を終え握手する杉山学長(右)と宮城氏(左)

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 一橋大学(国立市中2)は6月3日、若手精鋭で組織されるプロフェショナル・オーケストラ「国立シンフォニカー」が「一橋大学兼松講堂レジデントオーケストラ」として兼松講堂を拠点に活動することについての協定を締結した。同大学の創立135周年と国立移転80周年を記念したもの。

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 同オーケストラは、同大学の卒業生である宮城敬雄さんが代表兼常任指揮者を務める。東京フィルハーモニー交響楽団に在籍するメンバーの首席奏者18人が核となり、2007年よりオーケストラ活動を始めた。月1回の合奏練習を通じて「仕事に流されない真の音楽芸術」を目指す。

 活動拠点となる一橋大学兼松講堂の創建は1927(昭和2)年。2004年3月に行われた77年ぶりの大改修の際には、音響設計の専門家の監修で音響的にも配慮された改修が行われたほか、年間数回、国内外の一流演奏家らによる本格的なクラシックコンサートが継続的に開催されている。

 今後は、創立135周年・国立移転80周年記念式典を9月25日に行い、その記念事業の一環として10月24日に兼松講堂で同オーケストラ初の演奏会を開催する。演奏会に向けて「既に1月から演奏会に向けて練習を開始している」(同大学企画広報室担当者)という。

 「プログラムは、一橋大学レジデントオーケストラにふさわしくブラームスの大学祝典序曲に始まり、ドイツからピアニストのオリバートリエンドルさんを招へいし、シューマン生誕200年を祝してシューマンのピアノ協奏曲を披露する。メーンプログラムにはブラームスの交響曲第1番を予定」。

 2回目以降のコンサートについても、「3年間に3~4回」の開催を予定する。「2回目以降もブラームスの交響曲を順次取り上げていき、さらにはベートーベンの交響曲なども全集(チクルス)として取り上げとりあげ、アカデミックな側面からの19世紀ヨーロッパ文化にもふれてコンサートセミナーのような試みも計画している」とも。

 同担当者は「地域住民のために質の高い演奏を低廉な料金で提供できるよう大学としても協力したい」と話す。

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