一橋大学・兼松講堂（国立市中2、TEL 042-571-5574）で6月6日、アルピニスト野口健さんを招き「目標を持って生きることの素晴らしさ」と題した講演会が開かれる。同5日・6日に開催される第14回「KODAIRA」祭の一環。

　1973（昭和48）年生まれの野口さんは、高校時代に故・植村直己氏の著書に感銘を受け登山を始める。1999年、エベレストの登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。 2000年からはエベレストや富士山での清掃活動を開始。以後、全国の小中学生を主な対象とした「野口健・環境学校」を開校するなど積極的に環境問題への取り組みを行っている。現在は、環境問題にとどまらず、第二次世界大戦時の日本兵の遺骨の収集活動にも積極的に取り組んでいる。

　「新入生の、新入生による、新入生のための学園祭」として1、2年生が企画・実行し、毎年6月に開催する同祭は、「環境に配慮した学園祭」を目指している。「学園祭では模擬店の営業や企画の運営などの華やかなにぎわいの裏で、多くのごみが排出されているため、当祭では『PROJECT ecoDAIRA』というテーマを掲げ、模擬店や企画で排出されるごみを少しでも減らす取り組みを行う。その中で、環境問題に積極的に取り組んでいらっしゃる野口さんをお呼びして講演いただくことで、来場してくださった方々が少しでも環境問題へ関心を持つきっかけにしていただければ」と同祭実行委員会の田村さん。

　さらに「野口さんもよくおっしゃっているが、住民一人ひとりが美しい街に住みたいという意識を持って、身近なところから気を使って暮らしていければ、街はもっともっときれいになるはず。だからこそ、野口さんの活動をもっと多くの人に知っていただきたい」と続ける。「今回の講演会を通じて、来場者の皆さんの意識が少しでも変わり、より住みやすい街へなっていくきっかけにしたい」とも。

　開催は13時～。入場無料（全席自由、先着予約制）。予約は同祭公式ホームページで受け付け中。当日も10時と12時にチケットを配布。チケットは1,000枚を用意する。