タツノコプロ(国分寺市南町3)は3月21日、創業50周年記念としてオリジナルビデオアニメ「一発必中!!デバンダー」を制作すると発表した。
「50周年という節目の年に、これまでのタツノコらしさと、今のタツノコらしさをミックスさせたファンが喜ぶ映像作品を届けたいと思い企画した」と話すのは竜の子プロダクションライツ営業部の池上さん。
陽気で心優しいが少し気弱な少年・春風一馬が、正義のヒーロー・デバンダーに変身し、ロボット馬のロボニーと共に、地球征服を狙うムザンダ星の巨大戦闘メカに立ち向かうというストーリー(30分、1話完結のオリジナルビデオアニメ)。
同作品では、タツノコプロ創業期からタツノコプロを支え育ててきた監督の笹川ひろしさんと、「ヤッターワン」などの「タイムボカンシリーズ」のメカデザインを手掛けてきた大河原邦男さんがタッグを組む。「タツノコプロ往年の世界観として親しまれた『正義の主人公と悪の敵役との対決』を踏襲。タイムボカンシリーズでおなじみのコミカルなギャグメカと、『これぞ大河原デザイン』と言えるCGを駆使したハードでリアルな敵側ロボットが、これまでありそうでなかった夢の対決を実現する」という。
すでに、先月開催された東京国際アニメフェアで同作品のプロモーションビデオを披露。「商品化展開の話のほか、いつから放送されるのかといった質問を数多く受けた。想像以上の反響だった」と池上さんは振り返る。
同作品は、同プロ創立記念日である10月19日にタツノコプロ50年の歴史や資料を編集した記念本と、「デバンダー」ブルーレイ・ディスク版をセットで角川書店より発売予定。「タツノコアニメで育ったタツノコ世代の大人とそのお子さんたちが一緒に楽しんでもらえれば」とも。