立川女子高等学校(立川市高松町3)の生徒約10人が8月9日、立川地方合同庁舎建設現場仮囲いに展示する絵の原画を完成させた。
建設現場の仮囲いの壁に、高校生が描いた絵を展示し、アートギャラリーにする同計画。受注業者である熊谷組・大和リース特定建設工事共同企業体が依頼した。「熊谷組に勤めている本校の卒業生から、学校の近くに建設されるということ、母校の後輩にチャンスを与えたいとの思いから、アートギャラリー計画の話を頂いた。話を受け、美術部やイラスト研究部の生徒から有志を募った」と同高校美術部顧問の野口正子教諭。
当日は、高さ3メートル×長さ20メートルの仮囲いのスペースに飾る絵の原画を制作。生徒が提案した「LIVE(いきる)」「WITH(ともに)」などの言葉や、「女性の夢」をテーマに、画用紙にアクリルや水彩絵の具で描いた原画やコラージュ作品を制作したほか、縦3メートル、横2メートルの鉄板には直接ペンキを使って絵を描いた。以前同校で非常勤講師をしていた縁から、武蔵野美術大学日本画学科の内田あぐり教授と、同大大学院卒業生の谷川将樹さんが、高校生たちの指導に当たった。
同校生たちが手掛けた絵は南北通り沿いの東面仮囲い面(緑町4)で、8 月末~来年7月末ごろまで展示する予定。