国立市出身の絵本作家の降矢奈々さんが、アートで東日本大震災の被災者を支援する活動「手から手へ展-絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ」が3月から、国内各地で展開される。
スロバキア在住の降矢さんの呼び掛けで始まった同展。「3.11後の世界から私たちの未来を考える」をテーマに、日本、スロバキア、ヨーロッパ諸国の有志56人が参加し、昨年3月のイタリア・ボローニャを皮切りに、ブラチスラバ、ワルシャワ、アムステルダム、コペンハーゲンで展示活動を展開してきた。
3月からは新たに54人の作家が加わり、日本巡回展が始まる。開催場所は、安曇野ちひろ美術館(長野県、3月1日~5月7日)、ちひろ美術館(東京都、5月22日~8月4日)、平田本陣記念館(島根県、8月24日~10月6日)、京都国際マンガミュージアム(京都府、2014年3月1日~5月11日)。展示作品はチャリティー販売され、売上金全ててを福島県の子どもたちの健康を守る支援団体に寄付する。
「絵本を通じて子どもと向き合ってきた私たちだからこそ表現できる絵が展示される。会場へ足を運んでもらい、作品を直接見ていただけたらうれしい。絵に添えたカードには、絵本の世界でおなじみの作家さんからのメッセージが並んでいる。皆さんの心にどうぞ届きますように!」と降矢さん。
現在、日本巡回展の新図録の制作と、運営のための寄付を受け付けている。問い合わせ「手から手へ」実行委員会事務局(TEL 03-3543-0155)まで