国立の昭和初期の住宅で解体前イベント-「高田邸仕舞の日」

3月末に取り壊される築85年の「高田邸」

3月末に取り壊される築85年の「高田邸」

  • 0

  •  

 国立市にある昭和初期に建築された通称「旧高田邸」(国立市中1)がこの春解体されることになり、2月8日・9日に「高田邸仕舞の日」が開催される。

[広告]

 「高田邸」は1930(昭和5)年に国立学園町が作られた当初からある木造2階建ての住宅。1886(明治19)年生まれの医師であり文筆家であった高田義一郎さんが、子どもの進学・教育環境を考えて赤坂溜池から同所に移り建築したという。今年3月末に取り壊されることが決まっている。

 同イベントを主催する器と小道具店「GRAGE」(国立市北2)店主の小田島千晶さんは、「7、8年くらい前に、たまたま通った道で出合った古い洋館。広い敷地が草木で埋もれている奥に見えた。窓など不思議な雰囲気で、建物に興味が湧いた。その後、建物を管理している高田さんのご親戚と出会い、去年初めて建物に入れていただいた」と振り返る。

 「建物への憧れ、自分自身があの場所での時間を味わってみたいということから企画した。参加者は国立在住、国立に関わる方で、高田邸のことが気になっていたという方も多い」と小田島さん。古本販売「古本泡山」、サモサとチャイの「Samosa wala Timoke」、器の「くまがいのぞみ」、手拭いと風呂敷の「なな梅」、「たいやきやゆい」他、2日間に12の店舗などが参加する。

 「取り壊しの前に、ゆっくりあの場所を味わってほしい。気に掛かっている方々に来ていただけたらうれしい」と小田島さんは呼び掛ける。

 開催時間は10時~16時。出店者は日によって異なる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース