国立市に3月22日、農業体験学習施設「城山(じょうやま)さとのいえ」(国立市泉5)がオープンした。
同施設は「国立市農業・農地を活(い)かしたまちづくり事業」の一環として、農業・農地を保全し、農業振興を図るための拠点の創出を目的として建設された。畑作業体験や野菜収穫イベント等の「農業体験」、料理教室や市内の農情報の展示等の「情報発信」、古民家やプレーパーク等との連携による「コミュニティーづくり」を市の事業として実施していくという
22日の「オープニングまつり」には1800人が参加。くにたち野菜の直販や、地元飲食店による加工品の提供、じゃがいもの植え付け体験や、一橋大学の学生による農ウオークなどのイベントが行われた。
同施設の建物の総面積は132.49平方メートル。ミーティングや展示などに使用できる第1・第2情報展示スペース、野外の土間スペースの第1・第2体験スペースなどからなる。建物には多摩産の材木を使い、土間を広く取り農業体験に適した作りになっている。屋内にはペレットストーブや、厨房(ちゅうぼう)スペース、ダイニングテーブルなどを備え、多用途に使用できる。
「本年度はくにたち野菜月間や稲作などの農業体験企画を行う予定。さまざまな農業イベントを通じて、より多くの方々に『くにたちの農』を体感いただき、身近に農業があることの大切さを知ってほしい。事業以外でも、一般向けに施設の貸出を行っているので気軽にお問い合わせいただければ」と同市産業振興課の冷水さん。
開館時間は9時~17時。使用料は1時間100円~(スペースにより異なる)。