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小平の自転車工房が「パパチャリ」企画・デザイン 保育園の送迎も格好良く

88サイクル(アッシュブルー)

88サイクル(アッシュブルー)

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 小平の自転車工房「ChimChimRacing(チムチムレーシング)」(小平市美園町3)が企画・デザイン・設計に携わるパパチャリ「88CYCLE(はちはちサイクル)」が5月17日に、大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」から発売された。

チムチムレーシングがクルーザーカスタムを手掛けた自転車

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 フレーム製作・修理・カスタム・レースサポートなどを行う同工房は2012年に創業。同工房代表の鈴木博之さんは「自転車は小さな子どもからお年寄りまで自分の力で自由に運転できる唯一の乗り物。それぞれの夢や思いを大切にするためにも、遊び心のある工房にしたい」という思いで工房を営む。「愛着を持って長く乗ってもらえる乗り物を」とカスタムにも力を入れ、タレントの所ジョージさんの1930年代~1960年代のビーチクルーザーのレストア、カスタムでも知られる。

 鈴木さんはパパチャリ誕生のきっかけを「女性向けの小径タイヤの自転車では男性が漕(こ)いでも前に進みにくい。パパが保育園の送り迎えに使うために、格好よく乗れ、前後に子ども乗せが付けられる自転車はないものかと相談を受け、ママチャリをベースにカスタムしたのが始まり」と振り返る。

 多数のパパチャリをカスタムし、2015年にテレビで取り上げられたことも製品化へのきっかけとなった。鈴木さんは「多数の自転車メーカーからパパチャリ製品化の話があったが、別ジャンルの方々と組むことで今までにない自転車が作れると思い、以前から縁のあった雑誌『Daytona(デイトナ)』(ネコ・パブリッシング出版)の企画を受けた」と話す。製造はサイクルベースあさひを全国にチェーン展開する「あさひ」(大阪府)に依頼し、パパチャリのベースとなるようなモデルを目指し、協議が重ねられた。

 同企画ではパパチャリの定義を「お父さんが格好良く乗れること」「チャイルドシートがマウントできること」のほかに、「お父さんがカスタムを楽しめること」「たくさん荷物が積めること」などを挙げる。

 鈴木さんは「88サイクルは今までの自転車とは全く違う、遊び心を持った自転車に仕上がっている。お父さんが嫌々育児に参加するのではなく、これに乗ることで楽しみながら進んで取り組む。そんな自転車を目指した。大きな荷台は子乗せを取り外した後もカスタムしやすいよう設計されている」と話す。

 「あさひ」ブランディングセクション賀畠さんは「3月に行った88台のウェブ限定先行予約は3日で完売した。店頭販売も非常に好調で、早くも店頭に在庫がない店も出てきている。次回入荷は8月ごろの予定」と話す。

 価格は6万9,980円。「サイクルベースあさひ」全店で購入可能(在庫が無い場合は取り寄せ)。カラーはマットカーキなど3色を用意する。

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