一橋大兼松講堂でジャズライブ-学生サークルが企画、新たなアート空間に

MusiAが活動する中で市内のジャズバーのマスターと仲良くなったことがきっかけで、ジャズライブを実現させた

MusiAが活動する中で市内のジャズバーのマスターと仲良くなったことがきっかけで、ジャズライブを実現させた

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 一橋大学兼松講堂(国立市中)で11月30日、ジャズライブ「国立パワー・ジャズ2008」が開催される。昨年、国立市制40周年記念事業の一環として実施して以来、今年で2回目の開催。

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 同ライブは、一橋大学の学生で構成されるまちづくりサークルMusiAが主催。「国立で音楽をやっている人に発表できる場を提供したい」と日々活動を続けている。「国立市には多数のジャズバーが存在し、若手から有名アーティストまでさまざまな人がライブ活動を行っている。一方で、一橋大学の兼松講堂はロマネスク建築様式をもつ歴史ある建築物で、堂内は都内屈指の音響設備を誇る。一橋に存在するアート空間と国立ジャズを融合させ、大学を街や市民に開放することで国立の新たなアート空間を創り出したいと考えライブを企画した」(MusiA広報班の熊沢さん)。

 ライブは3部構成。第1部は、アルト・サックス、ソプラノ・サックス、バス・クラリネットなどマルチ・リードの演奏者である梅津和時さん、日本最大のロックバンド「ブランキー・ジェット・シティ」のドラマーとして活躍した中村達也さんが演奏。第2部はターンテーブル奏者で、ギタリストや映画音楽の作曲家としても活躍する大友良英さん、ベルリン生まれでベーシストの鈴木正人さん、レーベル「Glamorous」を主宰するドラム、パーカッション、トランペット奏者の芳垣安洋さんが登場する。

 第3部に登場する「渋さ知らズオーケストラ」は昨年も出演。渋さ知らズオーケストラは、ダンドリスト(指揮者)である不破大輔さんがリーダーを務め、演奏と演劇とダンスの融合を目指し、ヨーロッパを中心に海外遠征を重ね、海外での人気も高い。「渋さ知らズオーケストラは、ジャズを解体しつつ、その先にまた新たなジャズとしか呼べない何かを作り上げ、世界でも類を見ない強靭(きょうじん)な音楽を生み出し続けてきた。まさにパワーのあるジャズ。このライブも若干衰退気味のジャズのパワーの復権を念頭に置いているので、今年も出演をお願いした」(同)。

 ライブ当日は屋外にもステージやカフェを設けて、ライブ以外でも楽しめる空間を演出。14時30分の開場前にも、市内店舗2~4カ所に設置した特設ステージを使い、公募で集めたアーティストが無料ジャズライブを演奏。プロアマ問わず発表の機会を与えるとともに、街全体をライブ前からジャズのあふれる場所にする。

 熊沢さんは「既存のカテゴリに分類できない新しいジャズライブロックのような情熱的なジャズをメーンに置いたジャズイベントにしていきたい」と意気込みをみせる。

 同ライブは15時~19時(14時30分開場)。チケットは一般前売=3,500円、一般当日=4,000円、学生前売=2,500円、学生当日=3,500円。

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