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立川ステージガーデンで「達人戦」 羽生善治九段を破り森内俊之九段が初優勝

優勝した森内俊之九段

優勝した森内俊之九段

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 棋戦「第3回達人戦立川立飛杯」の本戦が12月6日・7日に立川ステージガーデンで行われ、羽生善治九段を135手で破った森内俊之九段が同棋戦初優勝を果たした。

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 同棋戦は、4月1日時点で満50歳以上の棋士だけが出場できる公式戦。本戦出場は丸山忠久九段、行方尚史九段、谷川浩司十七世名人、羽生善治九段(以上、本選シード)、佐藤康光九段、森内俊之九段、郷田真隆九段、屋敷伸之九段(以上、予選勝ち上がり)の8人。6日に準々決勝4局、7日に準決勝2局と決勝が行われた。

 6日の準々決勝では、森内九段が行方九段、郷田九段が谷川十七世名人、羽生九段が屋敷九段、佐藤九段が前回優勝の丸山九段をそれぞれ破り、ベスト4は「羽生世代」の4人が占めた。7日の準決勝では、森内九段が郷田九段に、羽生九段が佐藤九段に勝利。かつて名人戦などでしのぎを削ってきた永世名人同士による決勝戦となった。

 決勝は角換わりの出だしから激しい攻め合いとなり、終盤まで形勢が二転三転する大熱戦に。森内玉が詰む順も見える中で粘り強く受け続け、最後は羽生玉を寄せ切った。公式戦での両者の対戦はこれで142局となり、通算成績は羽生九段の80勝62敗。森内九段の棋戦優勝は、2015(平成)年2月のNHK杯テレビ将棋トーナメント以来10年ぶりで、通算14回目の棋戦優勝。予選から勝ち上がり「達人戦」では初の優勝となった。

 森内九段は「『達人』と呼んでいただけるのはありがたいが、自分としてはまだまだその名にふさわしいとは思っていない」と控えめ。会場の客席に親子連れの姿が多く見られたことに触れ、「こうして実際に対局を見ていただくことで、将棋に興味を持ってくれる子が増えれば」と期待を寄せる。

 長年タイトル戦などで対局を重ねてきた羽生九段との再戦については「タイトル戦などで本当にたくさん対局してきたが、最近は機会が少なくなっているので、またこうした舞台で指せたら」とこれまでの激戦を振り返った。

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