桜(徳島県三好市)は東京経済大学(国分寺市南町)の学生と「つくしチョコ」を共同開発し、1月末から販売を開始する。
同社は、花粉症に効果的と言われる「つくしエキス」を配合した「つくし飴」を2006年から販売。つくしエキスは、花粉症を抑える効果が高いということからネットを中心に反響を集め、一時は品切れになるほどの人気を得た。2007年には「つくしチョコ」を考案し、調剤薬局で試食などを実施し好評を得たことから、2009年の販売を目指して本格的な開発を進めてきた。
「たくさんの方につくしチョコを体験していただきたいという思いから、以前から交流のあった同大学経営学部准教授の本藤さんの協力を得て、本藤さんのゼミに所属している学生の皆さんに商品開発へ参加してもらうことになった」(同社の戸村さん)
同ゼミは、ドラッグストアなどの流通を中心に研究している。今回は同ゼミ内の学生22人が4チームに分かれて、それぞれ考案した企画を提案した。「会社内では難しいと判断しがちなことでも、学生は切り口が面白い思い切った企画を提案してくれた。学生の大胆な発想は、今後の社内の商品開発にも大いに刺激になった」(同)。
今回販売する3商品のうち2商品は、学生が考案したパッケージを商品化。子ども向けの「つくしでスゥ~」と「つくしたんの萌えちょこ」だ。「これまでは花粉症に悩む方を幅広くターゲットにしてきたが、今回は20~30代の子どもを持つ母親や秋葉原のいわゆる『萌え』市場をターゲットにしている。こういった発想は学生ならでは」(同)。
同商品は、東急ハンズ渋谷店や秋葉原などで展開予定。同社のホームページでも1月末から販売を開始する。