国立極地研究所(板橋区)が5月、立川市緑町(国文学研究資料館と同建物内)に移転する。これを記念して5月2日、アミュー立川(立川市錦町3)で「立川に南極がやってくる!」と題した講演会を開かれる。
国立極地研究所は、極地に関する科学の総合研究と極地観測の推進を目的に1973年に開設。主に南極・北極に関しての観測、実験、総合研究などを行っている。
講演会は2部構成。第1部では「宇宙と南極から見た地球環境」と題して、元宇宙飛行士で現在日本科学未来館の館長である毛利衛さんが講演、参加者からの質問にも応じる。「南極観測は地球規模での環境問題を考えるにあたって重要な役割を果たしている。今回は、現在までの地球環境と未来の問題について、宇宙、南極などさまざまな極限の地から地球を見つめた体験を通してお話ししていただく」(同研究所広報担当の倉持さん)。
第2部は、南極昭和基地と衛星回線を通してライブトークを行う。昭和基地から第50次南極地域観測隊が映像出演し、立川市内の小学生・中学生とライブトークを繰り広げる。会場には南極で採取した氷や隕石(いんせき)なども展示。参加者には、南極観測の記念映像DVDのほか、記念品も用意する。
「今回の講演会を通じて、地域の方々に極地研究所の存在を知っていただく機会にしたい。また、開催がゴールデンウイーク中ということもあるのでご家族で参加していただき、南極や北極に関心を持っていただければ」(同)とも。
開催時間は14時~16時。参加無料。事前予約制で先着1,400人。申し込みは往復はがき、ファクス、ウェブで受け付ける。申し込み締め切りは4月17日。